特に英語学習において、どれだけ頑張っても進歩していないと感じる期間のことをサイレントピリオドと言います。

英語は単語や熟語、文法や構文など様々な点で理解を深めないと入試では対応できないので、実際の勉強量と偏差値は比例しないことが多く、最初は我慢の期間が続きます。

いろいろな生徒を見てきて、私はこのサイレントピリオドが英語の学習に限ったことではないと感じています。

例えば数学であれば、公式や定理はもちろん基本的な出題形式を一通り理解できないと、受験レベルの偏差値にはなかなか届きません。

物理も基本解法の理解があって初めて、受験レベルの複雑な問題が解けるようになりますし、化学では（特に無機や有機）では、暗記している情報量で偏差値が大きく異なります。

 長さは様々ですが、すべての教科にサイレントピリオドはあります。理系教科は最低３ヶ月、英語や国語などは１年くらいサイレントピリオドが続くでしょう。しかもこれは、教科書レベルの基礎がある程度固まっている子に対してなので、それ以下の子はもっと時間がかかります。

受験は、このサイレントピリオドをどれだけ早く脱出できるかにかかっています。

 受験で挫折する多くの子は、サイレントピリオドでタイムアップになるか、サイレントピリオド中に自信を喪失して志望校を変えてしまいます。

 受験にはタイムアップが存在するということを忘れてはいけません。まだ４月、されど４月。動き出すなら今からです。