「勉強したことを使いこなし、どのような形式で出題されてもしっかり解ける状態」

 これが勉強ができると言う状態です。

当たり前といえば当たり前なのですが、結構勘違いしている人も多いと思います。

例えばテキストの問題が解けて、「自分はできる！」と思っている子。テキストは単元ごとに分かれているので、どのように解くかの指針が自然と示されていることに気づいていますか？完全にランダムで出題されたときにも、解ける！と自信をもって言えますか？

 塾や学校の授業が理解できて、「自分はできる！」と思っている子。理解できただけで何をそんなに舞い上がっているのでしょうか。分かることとできることを一緒にしてはいけません。理解できただけでテストで点数が取れるなら誰も苦労しません。

問題の解説を読んで「自分はできる！」と思っている子。答えを見て理解できただけで何を満足しているのでしょうか。解く過程を考えることこそ勉強です。それを飛ばして結果だけ見て、できた！なんておかしな話です。課題は一通りやっているのに定期テストで点が取れない子は大体この勘違いをしています。

 定期テストで点が取れて、「自分はできる！」と思っている子。受験では、定期テストのような詳細な範囲なんて与えられません。３年間習ってきたことの中からランダムで出る訳ですが、それでもできる！と自信をもって言えますか？

 このように思っている子は、勉強において自意識過剰だと自覚しましょう。「自分は本当にできるようになったのか？」自問自答しながら取り組んでいくことが大切です。