ＥＳＴの塾生としてもつべき「やる気」について

やる気とは、熱意をもってものごとに取り組む気持ち、みたいな感じで多くの人が考えていると思います。しかし、当塾において必要な「やる気」はこれとは少し異なります。

そもそも受験に対する意識が希薄な１、２年生が勉強に対して熱意をもつことの方が難しいと思います。３年の受験生になって自分の進路を明確に考えるようになってから、ようやく多くの子が勉強に目的意識をもつことができるようになり、目標達成に向けて頑張れるようになります。

ですから私は塾の生徒、特に中１，２年生に、熱意をもって勉強しろとは言いません。

私が塾生に持っておいてもらいたい「やる気」は勉強に対する情熱なんかではありません。私が、生徒に最低限もっておいてもらいたいやる気は、

【最低限やるべきことはしっかりやるという気持ち】です。

「勉強は嫌いだし、なぜ勉強しなくちゃいけないかもよくわからない。塾に行くのも面倒だけど、行くからには、やらなきゃいけないことはちゃんとやろう…」

これこそ、当塾が求める最低限のやる気です。最低限やるべきこと、というのは当塾の中学生の場合は、家での予習になります。私は、この予習への取り組みで中学生のやる気を判断しています。

塾で集中するのは当たり前。塾で頑張って勉強するのも当然。大切なのは、塾以外で何をどう取り組むかです。「やる気あります」「頑張りたいです」口ではどれだけでも言えます。大切なのは行動。

やるべきことを最低限しっかりやる子は、今後３年生になって、進路が明確になってきて、目的意識をもって勉強ができるようになったときに、基礎が出来上がっている状態にしてあげられます。

逆に今やるべきことをサボって、３年でようやくやる気を出しても、基礎からやり直さなければならず相当苦労することになります。でもそれは自業自得です。受験にフライングはありません。やり始めるのが遅い自分が悪いのです。

当塾の１、２年の入塾条件はただこの１点のみです（３年はあって当然です）。逆に言えば、どれだけ成績が良かろうが、このやる気をもっていない子は当塾への入塾資格はありません。