中３の夏休みは、まとまった復習ができる唯一の期間です。特に今年はコロナの影響で例年より授業が遅れている中、受験範囲は例年通りであることも発表されています。限られた時間の中でしっかり復習できるかどうかが合否を分ける大きなポイントとなります。

（当塾の中３夏期講習受講生向けに配布したものなので一部理解しづらい部分もあるかもしれません。）

なぜ夏休みの勉強が大切なのか？

夏休みは１ヶ月以上学校の授業が進まないため、過去２年間の復習をまとめてできる最後のチャンスです。これを逃すともうまとめて復習できるチャンスはありません。（冬休みは学年末テストの対策に時間を使わなければならないので、復習できる時間がかなり限られます。）

さらに今年は、丸１日の休みがお盆も入れて２週間程度しかありません。例年より時間がない分、学校の授業がある日も含めて、しっかり受験のための勉強を進めていかなければなりません。

夏休みにサボった子に待っている運命

中３の夏休みは、さすがに多くの子が受験を意識して、勉強量を上げてきます。いつも通り課題を終わらせて、あとは遊ぶ、なんて夏休みを過ごしていると、どんどん置いていかれます。夏休みにダラダラ勉強して、９月の最初の学診で一気に順位を下げる子を何人も見てきました。逆に、夏休みに追い込んで勉強して、今まで見たこともない点数や順位を取ることができた子もたくさんいます。すべてはみんなの頑張り次第です。

夏期講習を受ければ実力がつく？

では夏休みに塾に行って、夏期講習を受けるだけでできるようになるでしょうか？答えはNOです。

(あまり他の塾では言われないことですが) 普通に考えて、１ヶ月半で10時間、20時間程度塾で勉強して、今までの2年半習ってきたすべてを理解し定着させ、解けるようになるわけがありません。普段の家での予習同様、塾に来ない時間もコツコツ進めていくことが必要不可欠なのは言うまでもありません。

ESTの夏期講習の基本方針は、【４３日間すべて夏期講習】です。塾に来て勉強しているときだけが夏期講習ではありません。この夏は、皆さんのこれまでの人生の中で一番勉強しなければならない夏休みです。この夏を本気で頑張って乗り越えられた者が、受験に通用する実力をつけることができます。

学校の宿題は、終わってからがスタート地点

夏休み中も学校から宿題が出されるでしょう。しかし、学校の宿題だけやっていて実力がつくでしょうか。もしつくのなら、学校の同級生は皆どんどん成績をあげていくでしょう。しかし残念ながらそうはなりません。

なぜ宿題をやるのか？と聞かれれば、ほとんどの子が「提出しなければいけないから」「やれと言われているから」と言うのではないでしょうか？宿題に目的意識を持っている子は少ないです。目的意識のない勉強に時間を使っても無駄です。勉強ができる子たちは、宿題など早々に終わらせて、自分の勉強に移っています。宿題は終わってから初めて受験勉強のスタートに立てます。自分の実力を高めるために必要な勉強に時間を使えるよう、宿題と受験勉強は分けて考えて取り組みましょう。