今週から例年でいう夏休み期間に入ります。しかし高校生は来月頭まで通常授業が継続されます。

例年夏期補習のような形で学校に行って授業を受けていたと思いますが、あくまで復習中心の受験を意識した勉強でした。効果はさておき、一応時間を取って復習はできていたわけです。

しかし今年はそうはいきません。受験に不要な教科も勉強しなければなりませんし、教科書を用いた授業など、受験とは離れた学習指導要領に準じたカリキュラムで授業が展開されます。

受験勉強としての復習は自分でしっかり進めていくことが求められるわけです。そうなったときに、今どれだけ受験生としての器が作られてるかが、夏の学習効率に大きく影響を与えることは明白です。

いつも通り夕方に学校が終わるのであれば、おそらく５時間程度しか勉強時間を確保できません。この５時間をどれだけ密に勉強できるかが非常に重要になってきます。

この時に受験生としての器、特に意識の部分で大きな違いが生まれてきます。

【受かる受験生の意識】夏休み短縮で復習の時間が限られているのだから、少ない時間を効率的に、効果的に勉強しなければいけないと考える。宿題や受験勉強の優先順位を考えて、スキマ時間も使いながら、短時間でも集中して取り組む。仮眠や休憩もしっかり管理する。

【落ちる受験生の意識】夏休み短縮で復習の時間が限られるが、まわりの同級生も同じだし、受験生全体のレベルもそれに応じて下がっていくから問題ないと考えている。とりあえず宿題をやって、余った時間に机に向かって言われたことをやるだけ。優先順位など考えず、休憩したくなれば何も考えず休憩するし、眠たければ時間も考えず寝る。５時間という限られた時間をどう使うかを考えない。

コロナの影響で受験生全体のレベルが下がるなどと思って危機感がない子から、脱落していくと思って下さい。今年ほど、時間を有効に使って、集中的に勉強する力が試される年はありません。勉強の絶対時間が限られている中で、危機意識もなく、サボっていく子から脱落していきます。

高３受験生は言うまでもなく、今までの人生で一番勉強に負荷をかけなければならない期間に入ります。負荷をかけるのですから疲れて当然。その先を乗り越えてさらに負荷をかけ続けられるかが、勝負の分かれ目です。