本格的に学校が始まって３ヶ月が過ぎようとしています。中学１年生はまだ仮入部の段階でこれから本格的に始動していきます。高校１年生は部活も本格始動し、部活と勉強の両立について苦しんでいる子も出てくるころかと思います。最初のテストで悲惨な結果を取ってしまったものの、部活の忙しさは変わらず、その疲れから勉強への意識が向かず、前回のテスト後から何も改善できていない子もいるのではないでしょうか。

喉元過ぎれば熱さを忘れる、です。テスト後は、このままだとヤバい、何とかしないと、と危機感を持った子も、１ヶ月も過ぎればその熱も消沈してしまいます。前回と変わらない生活を過ごし、次のテストでは全く同じか、さらに悪い結果が出ることになるでしょう。

一方でどれだけ部活が忙しくてもしっかり結果を出せる子もいます。全く同じ部活で同じ忙しさのはずなのに、できる子とできない子で二分するのは、学力の差以上に意識の差が大きいです。そういった子たちはどのような意識で日々を過ごしているのでしょうか。

【部活が休みの時】

「できない子」…いつも忙しいから今日は休もう！とダラダラ過ごす。

「できる子」…普段の勉強時間が限られる分、休みの日はしっかり時間を確保して集中して勉強しようとする。

【学校の授業の受け方】

「できない子」…疲れてウトウト。分からない所があっても何も行動しない。

「できる子」…家での復習の必要がないくらい、授業の中で基礎を完璧に理解しようとする。もし眠たくて集中できなくてもその日のうちに理解して挽回できるように行動する。

【宿題への取り組み】

「できない子」…とにかく早く終わらせようとする。中身の理解は二の次。

「できる子」…宿題で基礎を固めようとする。分からない所は質問して解決。とにかく疑問点は残さない。

部活が忙しい中でも結果を残せる子は、「自分が他の子よりも勉強時間がないことに常に危機感をもち、それを補えるように常に考えて動ける子」です。

逆にズルズルと深海魚になっていくのは、「部活が忙しいことに対してまるで自分が被害者のような意識をもち、危機感を持つことなく、その時その時で常に楽な選択しかしない子」です。こういった子は、普段部活が忙しいと言いながら、スマホやテレビなどの娯楽時間を削ることもありません。テスト前だけ勉強しようとするもただ課題を終わらせるだけになり、結果も散々。でもその後の生活も特に改善しようとすることはなく、深海を泳いだまま３年になり、部活引退後に焦ってやろうとするものの、全く伸びずに、自分の希望と関係なく行ける大学から探すような進路選択に甘んじます。

何かを変えなければ必ずそうなります。今の高校１年生で、部活が忙しくて勉強が不安と思っている子は、今一度自分の取り組みを顧みてみましょう。成績不振の原因は実は部活ではなく、自分自身の意識にあったことに気づかされるかもしれません。