多くの高校１年生は、まだ自分の進路が明確になっていないと思います。ただ、特に進学校の子は、漠然と国公立大に進学したいとか、就職に有利な有名私大に進学したい、などと考えている子もいると思います。

問題なのは、自分の通っている学校で大体どのくらいの位置にいれば目指せるのかを多くの子が把握していないことです。例えば、目指す大学のレベルが、自分の高校の平均位にいればよいというレベルなら、高校の流れに単についていけば、目指すことはできるでしょう。しかし、上位１、２割くらいにいなければ目指せないレベルの大学なのに、学校のまわりの流れに身を任せていて、果たして目指すレベルは身に付くでしょうか。

学校側はわざわざそんなことは言ってくれません。「うちで上位５０位くらいにいればこれくらいの大学を目指せますよ」なんてことより、数％の例を取り上げて「うちから、こんなすごい大学に進学できますよ」とアピールするものです。ですから進学実績などを見て、客観的に判断することが必要です。

その上で、上位にいなければならないのなら、学校の流れに逆らって動かなければならないのは当然のことです。

学校の流れとは、授業や補習、宿題など言われたことを普通にこなすことです。もちろんそれらに対する取り組みの精度が低ければ、平均を満たすことはできませんが、普通の意識で取り組んでいれば、その高校から進学する平均レベルの大学は目指せるでしょう。

その流れに逆らわなければ、それ以上の大学を目指すことはできません。まずは、常に自分の取り組みに疑問を持つことが必要です。何かを改善するためには、疑問をもたなければ始まりません。

「このやり方で本当にいいのか？」「いまのままで大丈夫なのか？」

自問自答していくなかで、もっとこうしよう、もっとこう変えよう、と改善していくのです。その部分でうまいアイデアが生まれてこない場合や、何かを変えなければいけないことは分かるけど、何を変えるべきか分からないという場合に、塾を活用したり、先生に相談したりするのも１つの手です。

国公立大学を目指したい、有名私大を目指したい、と言うだけなら誰でもできますが、具体的に動けているでしょうか？部活や宿題などの忙しさにかまけて、学校の流れにただ漂っているだけになっていませんか？