「人生とは今日一日のことである。」

デール・カーネギーという作家の言葉です。以前テレビ番組で故野村克也監督が口にしていた言葉で、なぜかずっとその言葉が私の胸に残っています。

今日一日の連続が人生であるのだから、日々の時間を大切にして行動を継続していこう、と私は解釈しています。これは受験勉強にも全く同じことが言えるのではないでしょうか。

受験まであと何ヶ月もあるときには、危機感など生まれにくいですし、今日一日くらいサボっても関係ないと思いがちです。ずっと寝てしまったり、誘惑に負けてスマホをいじってしまったり、受験までの何百日分の１日なのだから今日くらいはいいだろうと…。

しかし私が見てきた限り、普段そのように思っている子は、受験が近づいても意識は切り替わることはありません。残念ながら、習慣とはそう簡単に変えることはできないものなのです。試しに明日から１週間、スマホを１日１０分しか触らない生活をしてみてください。おそらくふとした時に何気なくスマホを探しているはずです。それくらい生活に密着してしまったことを変えるのは相当なエネルギーが必要です。東大王などＴＶ番組に出演されている東大生の鈴木光さんは、受験期にスマホを解約したそうです。東大に合格できるくらいの学習習慣や意識がある人ですら、解約しなければならないと考える訳です。

「受験勉強とは今日一日の勉強のことである。」

今皆さんがやっている勉強が、将来を決める受験勉強そのものです。受験が何日先であろうがその事実に変わりはありません。今やる受験勉強と、受験１ヶ月前の受験勉強で、やることは違えど同じ意識で取り組めるかどうか。その意識の差が合否の差になることは間違いありません。