勉強は、とにかくたくさん問題を解けばできるようになるというわけではありません。特に中学生は、テスト勉強で感じている子も多いと思います。あんなに勉強したのに何でテストでできないんだろう…と。

多くの子が目の前の問題をたくさん解くことが勉強だと思っています。だからテキストをやったり、プリントをやったり、市販の教材を買ったりしてたくさん問題を解かなければならない、と思っています。しかし残念ながら、量をこなせばできるようになるわけではありません。重要なのは、量をこなす前の段階です。

本当に基礎を理解できていますか？先生のように授業ができるくらい説明できますか？何となくうやむやにして理解できていない所をスルーしていませんか？

もちろん問題数をこなすことは重要です。しかし量をこなす前の基礎が疎かだった場合、どれだけ問題を解いても身に付きません。ヒビだらけのコップに水を注いでいっても一向に溜まってはいかないのです。

まずは基礎を完璧に固めることが必要不可欠です。では基礎を完璧にするとはどういう状態でしょうか。

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英語→文法の形、訳がしっかり説明できる。

数学→基礎計算を問題を見て迷わずに解き始められる。

理科→実験の説明ができる。事象の説明ができる。※

社会→一問一答を完璧に答えられる。

※　例えば、「温暖前線が通過する前におだやかな雨が降る。」という事象をただ覚えているだけでは意味がありません。基礎が完璧になっている子は、なぜ温暖前線が通過する前におだやかな雨が降るのかをしっかり説明できます。単に暗記しなければならない所もありますが、教科書に説明があるところはしっかり説明できるようにしておかなければなりません。

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これがテストで得点するための最低限の基礎です。どうでしょうか。前回のテスト前、皆さんは基礎は完璧に身に付いていたといえるでしょうか。勉強はたくさんしたはずなのに結果につながらない子の多くは、これらの基礎が身に付いていないまま、ただ問題数だけこなしているパターンがほとんどです。解説を読んでその時だけは理解したつもりでも、根本が理解できていなければその瞬間だけの理解で終わってしまい定着しません。覚えるだけになってしまえば、テストで異なる形式で出題された場合対応できるはずもありません。

まずは上記の基礎を早めに仕上げることです。当塾のカリキュラムでは、しっかりやるべきことを正しい意識で取り組めれば、テスト３週前に基礎が出来上がっている状態になっています。残りの３週間で問題数をこなしていけば、やった分だけ実力になり、テストの点数につながっていきます。今回問題を解きまくって頑張ったつもりなのに結果が出なかった子は、テスト３週前までの今の時期の取り組みを見直して、まずは基礎固めから完璧にしていきましょう。