特に夏休みのような長期連休だと学校や塾からたくさんの課題が出されるかと思います。当塾の夏期講習でも計画表に沿ってテキストを進めていきます。

特に小中学生の場合、課題を与えられたとき、いかにして早く終わらせるかを考えてしまいがちです。私が学生の頃にも、夏休みに入る前に「もう宿題おわった！」なんて自慢している同級生もいました。しかし、勉強において、早く終わらせることに意識を向けた瞬間、学習効率はがた落ちします。

早さと精度は反比例します。早さを求めるということは精度を落とすということです。これはどんなことにも当てはまります。勉強は、最終的に得られた知識量が、そのまま実力につながっていくわけですから、課題を早く終わらせたかどうか、なんて本当にどうでもいいことです。とはいえ、時間は無限にあるわけではないのですから、期限を意識できないのも問題なので、しっかりとバランスを取らなければいけません。

少なくとも、早く終わらせる、という意識は捨てて、目の前の問題をしっかり理解する、という意識に切り替えましょう。しかし、１問に固執し過ぎず、分からないところは解説を見たり質問したりして効率的に解決していきましょう。

勉強ができる子と言うのはこのバランスが非常にうまいです。一方で勉強ができない子ほど、１問にずっと時間を使って解いていたり、分からなくてもずっと一人で悩んでいたり、スピード重視で解いていって、間違えたところは赤で答えを書くだけで終わらせていたりします。

早く終わらせることに意識を向けていいのは、「学年上位層の子で、学校の宿題など、自分のレベルよりもはるかに下のレベルの課題をやらざるを得ないとき」だけです。特に受験生は、早く宿題を終わらせて自分の自由時間を確保するぞ！ゲーム、スマホするぞ！なんて考えている子から、脱落すると思っておいてください。そうやって勉強の精度を落として自由時間を謳歌しているとき、ライバルは必死に机に向かって勉強しているわけですから。

当塾は今週より夏期講習に入ります。特に受験生は、この夏の勉強量がそのまま進路を左右することになります。きつい１ヶ月半になることは確実ですが、頑張りましょう！