学習診断テスト（以下学診）とは、豊田市内の全中学生が受験する実力テストです。１，２年生は２月に、３年生は７、１０、１２月に実施されます。定期テストとは別に、入試に向けた実力を測る重要なツールの一つです。

※なお２０２３年度実施の学診から、愛知県公立高校入試問題の出題形式に合わせ、１教科２２点満点で５教科合計１１０点満点のマークシート形式となりました。以下の目安は平均点を令和４年度入試の平均点６６点で算出します。

中３向け【平均点を６５点前後としたとき】

１００点前後　岡崎・刈谷

９０～　豊田西

８５～　岡崎北・刈谷北

８０～　豊田北

７０～　豊田南

６０～　豊田・豊田東

５０～　豊野

中１，２向け【平均点を１３０点前後としたとき】

２２０～２５０　岡崎・刈谷

１９０～２１０　豊田西

１８０～２００　岡崎北・刈谷北

１６０～１８０　豊田北

１４０～１６０　豊田南

１２０～１３０　豊田・豊田東

９０～１１０　豊野

学診は実力テストです。定期テストと異なり、明確な範囲があるわけではありません。一方で、癖のある問題や超難問が出題されるわけでもありません。基礎の定着がしっかりできているかどうか、それを使いこなす力がどれほどあるかを問うテストですから、特に下記のような知識のインプットをしておくとよいでしょう。

①教科書章末の問題

全てのテストは当然教科書がベースですから、教科書の問題を解くのが最も基礎の復習にはよいでしょう。

②定期テストの解き直し

定期テストは１年で４回程度ですから、それほど量は多くありません。苦手な単元や点数が取れなかった単元のテストを再度解き直しすれば、おのずと弱点は補填されます。

学診の順位が定期テストを大きく下回ってはいませんか。

それが単発的なものなら仕方ありませんが、数回の学診でその傾向が続くようなら注意が必要です。

短期的な詰め込みで点数が取りやすいのが定期テストです。一方、長期記憶として知識が定着できているのかを問うのが学診です。

どちらが入試で点数を取るために必要な力かと言われれば当然「学診」です。

・直前に一気にテスト課題をやって知識を詰め込む。

・対策プリント丸暗記。

・疑問点もスルーで取りあえず解き方暗記。

これらは定期テストでは得点になっても、長期記憶として定着しません。結果、学診でそのツケが一気に出てきます。テスト勉強のやり方の改善をしなければこの傾向がずっと続き、受験勉強に大きな影響を与えます。

学診は成績には反映されません。できなかったからと言って内申に影響しないと言われています。

確かに成績には影響しないのでしょうが、成績には関係ないからどうでもよい、というのは短絡的です。

学診は、実力不足や取り組みの甘さを示してくれるテストです。

・知識が長期記憶になっていませんよ！

・勉強が受験対応になっていませんよ！

・理解が浅いまま暗記に頼っていますよ！

など、勉強のやり方、自学自習の甘さをお知らせしてくれるものです。

結果を受けて、「何をどのように改善していくのか」を考えることができれば、学診は意味のあるものになります。

たまたま苦手だった単元、復習不足だった単元が出題されただけなら、そこをピンポイントで復習すれば問題はありません。

しかし単元に関係なく、全体として理解ができていない、知識が身に付いていない、ということであれば、普段のテスト勉強のやり方を改善していかなければなりません。テスト直前に勉強量を上げるのではなく、長期的に反復して学習していくことで、知識は長期記憶となります。それが積み重なっていくことで、学診や入試で解くことができるだけの実力になっていきます。

当塾では自学自習の取り組み方、普段の家での学習のやり方について、指導・管理しています。これにより必然と長期で反復練習することになり、定期テスト毎にしっかり知識を長期記憶として定着させることを目指しています。

「定期テストはできるのに学診では取れない」

「テストが終わると宿題以外に何もしない」

「テスト直前しか勉強しない」

お子様がこのような状態であれば一度ご相談ください。定期テストで点数を取るための勉強ではなく、実力を身につけるための自学自習のやり方をしっかり指導していきます。

「学診がこの点数で本当に志望校に受かるの？」「学診で点数をとるにはどうすればいいの？」とお困りの方はお気軽にご相談ください。ＥＳＴ専任個別指導は『自学自習指導専門』の塾として、受験に対応できる実力を身につけるための勉強法を指導しています。