豊田市の高校のレベルをよく知らないという中１，２年生の子も多いと思います。今の自分の学力でどの高校に進学できるのか、ある程度の目安を知っていると目標が立てやすいです。さらに豊田市の高校は偏差値の分布に少し注意が必要です。特に現時点で学年の平均付近にいる子は知っておいてもらいたいです。

豊田市の高校の偏差値は大体以下のような感じです。

①豊田西　偏差値６２

②豊田北　偏差値５７

③豊田南　偏差値５５

④豊田　　偏差値５０

⑤豊田東　偏差値４７

今更言うまでもないかもしれませんが、市内では豊田西高校が偏差値が高いです。豊田西と豊田北の偏差値の差がだいたい５くらいです。豊田北・南と豊田の偏差値の差がだいたい５～７くらいです。ちなみに偏差値５０が平均点だと考えてください。

愛知県は公立高校を２校受験できますが、受験できる組み合わせには制限があります。上記の高校だと、豊田西＋豊田北・豊田南の組み合わせ（レベル的にほぼ豊田西＋豊田北）。(豊田北or豊田南)＋(豊田or豊田東)となります。豊田北＋豊田南は受験できません。

さて、ここで学年平均付近にいる子の進路選択について話します。私の持論になりますが、学年平均付近でも上位寄りの子は、努力して豊田北・豊田南を目指すべきだと思います。偏差値でいうとちょうど５３くらいで、豊田はたぶん大丈夫だけど、豊田南、豊田北は頑張らないと厳しい、と言われるくらいのレベルです。

理由は国公立大学への進学者の違いです。中学で頑張って今から偏差値を２上げて、豊田南や豊田北に進学するのか、今のレベルのまま豊田に進学するのか、そのたった少しの違いが大学の進路選択を大きく変えるかもしれません。以下は各校の国公立大学への進学者数です。

①豊田西　１２２人

②豊田北　１２９人

③豊田南　１２３人

④豊田　１７人

⑤豊田東　８人

⑥豊野　１０人

豊田北・南と豊田以下で、これほどまでに差があるのです。

ちなみに国公立大学って何？って子のために簡単に説明すると、国や県がお金を出して運営する大学なので、学費が私立と比べて非常に安いです。また、どの都道府県でも、地元では能力の高い人物と見なされ地元の就職は、私立より良い事が多いです。

もちろん国公立大学に進学することが最重要だとは思いません。自分のやりたいこと、学びたいことを一番にできる進路選択をすべきだと思います。しかし、もし行きたいと思った進路が国公立大学だった場合、豊田以下の高校なのか、豊田北・南以上なのかで、そのハードルは大きく変わってくるということです。

偏差値の分布で言えば、平均以上はあるけど偏差値５５まではいかない、という子は多いはずです。その中でしっかり努力した子と現状に甘んじてしまった子では、高校以降で大きな進路選択の差が生まれてくる可能性があります。ちなみに、豊田北がダメでも豊田南に進学できればいいや！という選択は制度上できません。このことも、今回の記事の内容をしっかり理解してもらいたい一つの理由です。中学１，２年生で該当する子は、このことをよく知っておきましょう。