高校受験に向けた勉強では、覚えなければならないことはそれほど多くはありません。夏休みから勉強を頑張って成績を伸ばした中学生も多いはずです。

しかし大学受験に向けた勉強はそう甘いものではありません。

数学や物理の公式に、化学の性質、生物の語句、２０００語を超す英単語、複雑な文法のルール、７００語を超す古文単語や地歴公民の語句など、高校では覚えるべきことがたくさんあります。それは中学の比ではありません。

そこで求められるのがスキマ時間の活用です。

そもそも暗記は、何時間やったか、ではなく、何回やったかの方が重要です。何度も繰り返し確認していく中で記憶は定着していくのであり、いくら何時間も暗記に時間を使ったからと言ってその後全く復習をしなければ決して記憶として定着しません。

そうなると、１日の中でも何回も確認していく必要があるわけで、自ずとスキマ時間の活用が必須であることが分かると思います。

家を出る前、食事中、トイレやお風呂、授業前後、昼休み前後、移動時間など、スキマ時間は１日の中でたくさんあります。これらの時間をいかに活用できるかによって、得られる知識量は雲泥の差になっていくわけです。

東大医学部在学中に弁護士国家試験など様々な難関試験に合格し、いろいろなメディアに出演している河野玄斗さんは動画の中で、このように言っています。

「お風呂に入る前に５単語くらい頭に入れて、お風呂の中で反復して覚えていました。仮に２単語くらいで出て来なくても、別にいいんです。どうせスキマ時間なんだしくらいの気持ちでやっていれば。大切なのは毎日やることです。」

どれほど頭のいい人でも、一回見ただけで覚えるなんてことはできないわけです。スキマ時間を活用しながら地道に覚えていく以外に道はありません。この程度のスキマ時間でも毎日５単語やれば１ヶ月１５０単語で１年１８００単語です。合否を左右するのに十分すぎる差です。

まさに塵も積もれば山となるです。隙間時間を軽視するものは受験を軽視することと同じです。毎日できることからコツコツ積み上げていきましょう。