中学生で数学が苦手だと言っている子でも、これだけで割と成績は上がります。平均点に満たない子の多くは、暗算（適当な計算）と、途中式を書くことで自分の思考を整理できていないことが原因でミスをしています。

中学数学のルールに複雑なものなどありません。せいぜい２,３ステップで完結するものがほとんどです。まずは学校の授業や塾の授業でルールを理解した上で、①暗算をせずに②途中式をしっかり書いて③問題数をこなしていく、というこの３つができれば、数学のテストの点数など簡単に上がります。

ただ問題は①②のステップの改善です。暗算するな、とか、途中式をしっかり書け、などと、言っただけでできるようになるなら誰も苦労しません。小学生の時からずっと続けてしまっている習慣をすぐに変えるのは大人でも簡単なことではありません。

途中式の書き方を何度も何度も同じことを言って指導しながら、少しずつ習慣を改善していく根気が必要です。

途中式など書かなくても暗算で正確にできるなら問題ないじゃんと思うかもしれませんが、残念ながらそれで通用するのは中学までです。どうせ高校では計算過程が加点ポイントになるわけですから、中学からしっかり計算過程を残す練習をしておくことが大切です。

お子様が、数学のテストで全然点数が取れないのなら、一度学校のテキストを見てください。計算過程がしっかり書かれているでしょうか。もし書かれていないのならまずはそこの改善から始めましょう。