小学生のときに、提出するためだけに宿題を適当にやり、正しいやり方も指導されず、毎日勉強する習慣もつけられなかった場合、中学生、高校生になってそれが自然と改善されることはありません。

では、小学生で学習習慣をつけられなかった子はどうすればよいのでしょうか。「自然に」習慣化することは難しいので、強制力を加えるしかありません。

１つは家で、晩御飯の前の１時間、９時～１０時など、強制的に学習時間を確保して習慣化させることです。子供に任せるのではなく、親の監視下でやります。一人だと大抵怠けます。内容のチェックも必要なので保護者の介入が必要不可欠です。

ただこの場合、１つ問題があります。小学生ならまだしも中学生になると思春期反抗期に突入し、親の言うことを素直に聞き入れなくなりがちです。衝突が生じ、結果うまくいかないケースも多いでしょう。

もう１つは、毎日塾に通わせることです。大切なのは「毎日」です。毎日塾に行き、勉強しかできないような空間に身を置きます。毎日塾に修行に行く、というイメージです。平日毎日塾に行き、塾が休みの日は親の監視下で勉強し、毎日強制的に勉強せざるを得ないような環境を作り出すしかありません。

毎日はちょっと…なんて悠長なことを言っている場合ではありません。６年以上かけてこびりついてしまった悪習を受験までの限られた時間の中で直そうとするわけです。

最初は辛いかもしれませんが、何事も慣れです。習慣とはそういうものです。当たり前になれば苦しく感じなくなります。

小学生でサボっていた子が何の監視も管理もなく、中学生になって自然と勉強が習慣になる、なんてことはありません。同様に受験生になったら自然と勉強する、なんてこともありません。

自然に解決することはないのでまずは強制力のある環境で修業を積んでいきましょう。