新制度下では初の公立高校入試が先日終了しました。受験回数が１回となり、受験日は今までより２週間程度前倒しされ、さらにマークシート形式になるという、大きな変更が加えられました。

初年度は何が起こるかわからないという、非常に情報が少ない中で塾としても手探り試行錯誤がありましたが、中３の皆さんはそんな環境下でも一生懸命頑張ってくれたと思います。

問題を見て私は、「マークシートになったからといって簡単になったわけではなく、むしろ根本的な理解と深い知識が求められるようになった」と感じました。

顕著にそれが出たのが社会の入試です。今までの入試では、例えば「地租改正」という語句を問われれば、それを知っていれば簡単に点数がもらえました。しかし、今年の入試では、地租改正が実施された際の社会情勢や、実施された理由、その結果や、同時期におこった出来事など、１つの出来事に対する複合的な知識と理解が求められる出題形式でした。

さらにそれが完答（３問のうち１問でも違えばたとえ２問あっていても点数がもらえない）というシビアな形で出題されていました。

定期テストでの出題形式と入試での出題形式は大きく異なります。表面的な理解や語句暗記では入試では対応できなくなるでしょう。表面的な定期テストレベルの知識程度なら夏休みからでも間に合うかもしれません。しかし、それだけで得点できる入試ではもうありません。特にこれから受験生になる新中３は、早めの対策を意識していきましょう。

受験生の皆さんは、今は休憩して英気を養ってください。また１ヶ月後には新たなレースがスタートします。その準備もコツコツ始めていけるといいですね。