これから受験期が近づいていくと、過去サボったツケで偏差値が伸びていない子や、いままでずっと部活などにかまけて勉強を疎かにしてきた子が言い出す言葉があります。

「死ぬ気で勉強すれば受かりますか？」

死ぬ気で勉強って具体的にどれくらいのことを言っているの？と聞くとたいていの場合、それは受験生としてはそれほどでもないですよ、と言いたくなるようなことを言い出します。

死ぬ気で勉強すれば～と言う子の多くは偏差値が全く足りていないわけですから、他の受験生にとって普通の取り組みをしたところで差はつきません。同じ差を保ったまま受験当日を迎えるだけです。

さらに例えば同じ１０時間勉強でも、今まで習慣として土日に８時間程度やっていた子にとっての１０時間と、今まで勉強の習慣がなかった子の１０時間では、感じる負担は天と地ほども違うでしょう。

陸上部の長距離ランナーが走る１０ｋｍと、運動経験ゼロの文化部が走る１０ｋｍ。どっちが大変だと思いますか。

死ぬ気で～なんてあいまいな表現ではなく、「スマホと財布を家に置き、水筒と弁当だけもって図書館に朝１０時から夜２１時まで自分を監禁して勉強し続ける。休憩と仮眠は１時間程度以内に収めてあとはひたすら机に向かう」くらい具体的に考えましょう。