スマホは、我々世代、自分たちの部屋にあったありとあらゆる娯楽をひとまとめにして、指先ひとつでアクセスできてしまう代物です。勉強において薬にも毒にもなるスマホは、受験の合否に直結するので適切な管理が必要不可欠です。

 

 

スマホを適切に管理できる中学生・高校生はそれほど多くありません。スマホは麻薬みたいなもので、一度依存してしまうと、自分の近くにないだけでそわそわしてしまうほどです。

 

 

特に学習習慣のない段階でスマホを持った子には厳しい現実が待っています。

 

 

スマホでの「ながら勉強」に慣れてしまった子は、動画をみながら、LINEしながら、など、まったく集中力が醸成されないような勉強を続け、集中すれば３０分で終わるような内容を、２時間も３時間もかけてダラダラやることになります。

 

 

これが当たり前になって受験生になると大変です。１、２時間すら集中できず、こまめにスマホをみて集中力を途切れさせ、脳がフルで働かないまま、時間だけ無為に過ごして満足してしまう「燃費最悪の受験生」が出来上がります。

 

 

ある程度学習習慣がある状態でスマホを持った子なら、学習習慣を維持させることはそれほど難しくありません。ただ、それでも完全に管理するのは難しいものです。

 

基本的に勉強中はスマホは手の届く範囲に置かず、家にいる場合は親に渡すなど、完全に断つ工夫が必要です。

 

一度スマホを１日どれだけ使っているかを見てみるといいでしょう。

iphoneなら、「設定」→「スクリーンタイム」で見られます。自分ではちょっとのつもりでも、それが積もり積もって思いもよらぬ時間、使ってしまっていることがわかるかもしれません。

 

１日２時間３時間とスマホを使っている受験生など受かるかどうかの土俵にも立っていないということを自覚するべきです。

 

今は使用時間の制限もできますから、それもうまく活用して、勉強中のスマホ断ちを徹底していきましょう。

これだけで偏差値が伸びる可能性は十分にあります。