私が受験生だったころと今の受験生の圧倒的な違いは「スマホ」の存在です。私が受験生だったころは、家を出て図書館にさえいけば簡単に誘惑断ちができました。誘惑のすべては家にあったわけですから。

しかし、今の子は、すべての誘惑をポケットサイズに持ち運ぶことが出来るわけです。そして思い立った数秒でそれを見ることが出来る。

この違いは大きいです。私たちの時代は、ちょっと疲れたな、と思っても、塾や図書館にいれば、トイレに立つとか、仮眠をとる、くらいのことしかできなかったので、休憩もせいぜい１０分、１５分程度で簡単に終わらせることが出来ました。

今の子はスマホでなんでもやれてしまう。そして時間を忘れて没頭できてしまうわけです。

スマホは受験生にとって「麻薬」です。適切に使えば薬にもなりますが、使い方を誤れば人生を狂わせかねない代物なのです。

言うまでもなく受験で結果を出すには「スマホの管理」は必須です。

iphoneだと設定からスクリーンタイム（スマホ画面がONになっている時間）を見ると、１日でどれだけスマホの画面を見ているのかが数値として分かります。

中高生は「１日でどれだけ勉強できる時間を失っているか」が分かるということですね。１回の時間は短いと思っていても、それが積もり積もって想像以上に多くの時間をスマホに奪われてはいませんか？

特に来年受験生になる子は、今、自分が失っている勉強時間を明確にしてみましょう。何事もまずは現実を知ることからです。