私が生徒の成績をみるとき、テストごとの成績も大切ですが、成績の推移にも注目しています。

残念ながら、少しずつ下がっている、という状況に対して人はあまり危機意識を持てません。

例えばダイエット。

１年で４キロ太ったとして、１ヶ月で３００グラムずつ１２ヶ月少しずつ太った人は、ちょっとやばいかもと思いつつも、習慣を変えるほどの危機感は生まれません。少しずつの変化は本人も認識しづらいのでしょう。

一方で、２ヶ月でいきなり４キロ太った人は、やばい！と思ってすぐ行動に移すはずです。今より４キロやせていた自分を簡単に思い出せるからかもしれません。

勉強も、過去ずっといい成績をキープしてきた子がいきなり一気に成績を落とすと危機感を持てる一方で、ずるずると成績を下げている子ほど危機感を持てません。

このまま放置していると…

・受験生になっても危機感を持てずに大して勉強量を上げられない。

・危機感を持てても勉強量を上げるだけの体力がなく、２～３時間程度の勉強でヘロヘロになって満足し、いずれにしても勉強量が上がらない。

大概この２つに帰着します。

結局勉強量を上げられなければ合格はありません。当然です。

「勉強時間」ではないですよ？机に座るだけなら誰でもできますから。

どれだけ頭に知識を入れて、アウトプットして定着させるかの勉強量を上げない限り成績の向上はありません。

ずるずると成績が下がっている子は、要注意です。何も変えなければこれからも絶対に下がり続けます。多少勉強量を上げても焼け石に水かもしれません。まずはやり方よりも自分の意識を変えましょう。