最初のテストでいきなり成績が底に潜って深海魚になってしまう高校１年生には意識に共通点があります。そうならないよう反面教師にして準備を進めてもらいたいと思います。

 

分からない問題を放置する。

いきなり成績が深海に潜る子の問題の根本原因はすべてこれに帰着します。

とにかく高校の授業はスピードが速いです。

そもそも中学と比べて教科数も増え、学習量も難易度も一気に上がる一方で、学習期間は同じなわけですから、スピードアップして当然です。

そんな中で、分からない問題を放置して過ごしていればあっという間においていかれます。

分からない状態にさらにわからないものが積みあがっていくわけです。

 

多少積みあがっても、早めに１つずつ解決できればいいのですが、部活やら遊びやらで復習をサボり、分からない問題が分からない状態のまま腐っていきます。

 

そしてテスト前にそれが一気に崩壊します。

解説を読んでも根本理解はできないので、要所を直前詰込み暗記で対処しようとしますが、高校の学習量でそのような対処はできません。

結果、まともに基礎が身についていないままテストに臨むことになるわけです。

 

そしてテストで３００位台の順位を取ったところで、最初から復習する時間もありません。１学期の中間から期末まで１ヶ月しかないのです。

習慣も意識も変えずに同じことを次のテストでも繰り返します。

その後の夏休みでしっかりと挽回できればまだ間に合います。ただ、ここで挽回できないと深海魚がほぼ完成してしまいます。

 

すべての原因はわからない問題を放置していることです。１つずつちゃんと解決していけば、基礎は身につきます。

 

ここで２つ注意点があります。

まず『何となくわかる』という状態はかなり危険です。

何となくわかる＝分かっていない、と判断しましょう。

分かっている状態というのは『人に説明できる状態』を指します。

 

また解説を読んだだけで理解した気になるのも非常に危険です。

解説はポイントをまとめるために、あえて途中計算や説明などを省いているところもあります。意外なところでつまずくことがあるので、解説を読んで分かったつもりになってはいけません。

解説を読んだ直後に一度解き直しをしてちゃんと答えまで出せるかを確認しましょう。