私は自塾で生徒に進路の話をする際、アドバイスをすることはあっても、薦めることはありません。どんな高校・大学に「行かせたいか」など考えたこともありません。

 

生徒が志望校に合格できるように最大限サポートをするのが塾としての仕事だと思っているからです。

その上で、合格か不合格かももちろん大切なことですが、それと同じくらいに、生徒が、そして支える周りの人が納得して受験を終えることが出来るかどうかも私にとっては非常に重要なことです。

 

懸命に努力してそれでも第一志望に届かなければ、もちろん悔しいですが納得はできると思います。「これだけやってだめなら仕方ない」と。周りも心からねぎらってくれるでしょう。

 

ですから私は受験生には、最低でも「やったけどダメだった」を目指してほしいと思っています。

 

夏休みが終わり、共通テストまで４ヶ月、公立高校入試、大学入試までまで５ヶ月です。

 

あと半年もすればすべてが決まっています。

 

その時に最低でも「やったけどだめだった」と言えるような取り組みが今できているでしょうか。

 

第一志望だけは一丁前なのに、家ではゴロゴロしている。

Ｄ,Ｅ判定なのに危機感なくダラダラとやっている。

すぐにスマホに手が伸びている。

 

こんな状態ではないですか？

 

もし不合格でも自分が心から悔しがれて、周りが心から労ってくれるような取り組みができていると自信をもって言える人はその調子で引き続き頑張りましょう。

 

そう思えない人は、残り５ヶ月にすべてを賭けるしかありません。

正直先ほどのような客観的に親に注意されるような状態でいるようでは受験生とは言えません。

一番近くで見ている、支えてくれている親に注意されるなんて恥ずべき状態だと自覚すべきです。

残り５ヶ月すべての時間を勉強に捧げるつもりで頑張りましょう。