当塾では勉強のやり方や意識の指導も重要視しており、生徒には毎日ポイントを伝えています。

そうした指導をしている中で気づくことがあります。

それは勉強ができない子ほど、１回やればできるようになると思ってしまっているということです。

分かりやすいのが学校のテスト課題です。

「課題はちゃんとやっているのにテストでは解けないんです」と言うので「テキストは何周くらい確認しているの？」と聞けば、「えっ１回です」と…。

１回やっただけでできるようになるなら誰も苦労しません。

解説を見たり、質問すれば分かるかもしれませんよ。でも「分かる」と「できる」は全く別次元の話です。

部活で、自分より上手な子に「こうやってやるんだよ」って説明されただけで、すぐにできるようになりますか？

自分で実際やってみないとできるかどうかなんてわかりません。

至極当然のことなのですが、なぜか勉強になると、ちょっと解説を読んで「分かっただけ」で、もうできると勘違いしてしまうんですよね。

勉強できる子は経験上そうではないことを知っています。その場の説明で理解できたからと油断せず、すぐに解き直します。自分の言葉で説明できるまで理解を深めて、自力でできるように仕上げます。

テキストは一回やって初めてスタート地点に立てます。１周目で理解した上で２周目以降で定着作業に入ります。

どれだけその場で理解できようが、定着できていなければテストで解けるわけなどないのですから。２周目以降が本番です。課題が１周終わっただけで油断している子は９月のテストで痛い目を見ますよ。