進研模試は最終的に大学を受験しない子も受けています。つまり進研模試で全国偏差値５０ということは、大学受験をする子たちの中だけで見れば、もっと偏差値は下がるということになります。

特に進学校にいて、国公立大学を受験するつもりで、進研模試の全国偏差値５０以下は要注意です。

これは単に今の成績に問題があるからではありません。

結論、全国偏差値５０以下ということは基礎が欠落しています。

一方で進学校の授業は基礎が身についていることを前提に進みます。

進学校は校内偏差値が５０以上の子に向けて授業が展開されるので、それ以下の子からすれば授業のレベルは実力以上と言うことです。

すると、基礎が身についていないのに、授業で実力以上の問題ばかり解かされることになります。

この状態が続くと、「何となく」という理解不十分な状態のまま進むことになります。

これが、全く分からない、ならまだマシです。自覚症状が出ている分、何とかしようと思うはずですから。

しかし、進学校の子は理解力はそれなりにある分、「何となく」という理解があいまいな状態で放置してしまいがちです。病魔が本人の気付かないうちに着実に体を蝕んでいるにもかかわらず。

このまま受験生になってしまえば、たくさん問題を解いているのに成績が上がらないという未来が待っています。

当然です。基礎がしっかりと身についていない状態でどれだけ問題を解いても根本理解には至りません。

こんなことにならないように、全国偏差値が５０を切っている子は、まず自分のプライドなどすべて捨てて、基本的な学習から始めましょう。

英語から基礎的な英文法。数学なら教科書レベルからです。難解な長文読解や入試レベルの難問を解いている場合じゃありません。

国公立大志望は６教科８科目すべてやる必要がありますから、善は急げです。思い当たる子はいますぐ始めましょう。