中学生は今週からテスト週間に入ります。高校生も今月末に定期テストがあります。テストに向けて課題を進めていることだと思います。

 

さて、テスト課題は１周やっただけでは当然できるようにはなりません。テストで解けるようにするには、何度も確認して解法や知識をしっかりと定着させなければなりません。

 

何も考えずにただ漫然とテキストを周回しても学習効率は上がりません。周回ごとに目的に意識を持って取り組むことが重要です。

 

１周目はとにかく理解すること。これに尽きます。

分からない所は解説を読んだり質問するなどして、しっかりと理解することが１周目の目的です。

理解することが目的なので、時間をかけて考える必要はありません。分からなければすぐに解説を確認し、質問するように伝えています。

１周目で絶対にやってはいけないのは、理解していない状態で進めることです。

赤ペンで解説を写すだけなんてのは論外ですが、「何となくわかる」という漠然とした状態もNGです。

自分の言葉で説明できるかどうかを基準に取り組んでいきましょう。

 

２周目の目的は確認です。

１周目で間違えた問題が正しく解けるかどうかを確認しながら、全問題再度解き直していきます。

２周目の注意点は、答えを覚えてしまっていることを、理解したと判断しないようにすることです。

自分で解説しながら、理解できていない部分がないかを丁寧に確認していきます。

 

３周目以降の目的は知識の定着です。

問題を見ればすぐに答えが出てくる状態になるまで周回します。

３周目以降の注意点は常にテスト形式でアウトプットすることです。

問題を見て答えや解き方がぱっと出てくる状態にならないとテストでは解けません。

周回を繰り返すごとに×を◯に変えていく作業を繰り返していきます。

 

 

１，２周目の精度が高い子だと３周やっただけでも平均点くらい取れる子はいますが、通常５周くらいやってようやく平均点を超えると言ったところです。

 

加えて宿題以外のテキストで類題演習に取り組み、様々な問われ方に対応できる解答力を鍛えていくことで８割９割を目指せるようになります。

 

何も考えずただテキストを繰り返しやるのは意味がありません。

周回すること自体が目的になってしまえば、知識を正しく定着させるという目的が薄れ、学習効率が下がります。周回はただ答えを覚えるためにやるわけではないのです。