公立高校受験まで３ヶ月を切りました。私立高校受験まではもう１ヶ月半ほどしかありません。

そろそろ自分の進路を確定しなければならない時期です。その中で、私立高校へ単願で受験すると決めている子に話しておくべきことがあります。

 

単願受験は偏差値の高い高校や倍率の高い人気の高校を除いて、１００％ではないもののほぼ受かります。

 

こういった情報は今や子供たちも簡単に知ることが出来ます。

そうすると、私立への推薦や単願受験が決まった段階で一切勉強しなくなる子が出てきます。

 

「もう合格は決まったから、勉強する意味ないじゃん！」って感じです。

 

確かに高校受験がゴールならそう思う気持ちもわかります。しかし、私はその先の大学受験まで見据えているので、その視点で話をします。

 

まず、受験が決まって勉強しなくなる子は、１２月から３月までの４ヶ月間勉強から離れます。

この４ヶ月の差は大きいです。

せっかく固めたはずの基礎も４ヶ月あればものの見事に忘れます。

 

そして、入学直後にさっそくテストがありますが、まずそこでやられます。４ヶ月まともに勉強せず、宿題も適当にこなしただけ子が久しぶりのテストで得点できるほど甘くはありません。

 

そこで切り替えられればまだいいですが、４ヶ月も勉強から遠ざかってしまった子は急に切り替えはできません。

 

５月の定期テストで一気に成績が深海に潜ります。

 

高校の説明会で事前説明があるかもしれませんが、大学受験を指定校推薦で進学する場合、志望校選択の優先順位は当然在学中の成績が良い者から与えられます。

在学中の成績とは１年の１学期中間から、３年の１学期期末までの全テストです。

 

高校受験のように、３年の後期中間だけ頑張ればいいなんて甘いものではありません。

 

つまり、１年の最初のテストで深海に潜るだけで、進路選択が狭まってしまうわけです。

そこで気持ちを切り替えて勉強に集中できればいいですが、そうでない子の方が多いのが私の印象です。

 

その先、定期テストでずっと深海に潜り続けた結果、３年の進路選択では行きたくもない大学から選択せざるを得なくなります。

公募制の推薦なら基準を満たせば選択肢はまだ広いですが、学年底辺層が簡単に受かる公募推薦はありません。そもそも内申が基準を満たさない可能性もあります。

それなら一般受験だ！と思うかもしれませんが、深海に潜り続けた子が一般で受験して合格できる大学は相当限られます。

 

私は、せっかく私立に進学するなら、その高校が持つ指定校を最大限生かして大学進学をするのが得策だと思っています。

しかし、最初の定期テストから深海に潜ってしまえば、その最大のメリットをいきなり捨てることにつながるわけです。

 

そういう意味で私立高校からの推薦は大変です。３年になってから頑張る！がほとんど通用しませんから。

こういうこともしっかりと心に留め、私立単願だとしても勉強は継続していき、４月から好スタートを切れるように準備をしていきましょう。