高３の夏休みまでに受験で使う教科の基礎がしっかりと固められているかどうかで、夏休みの学習効率が大きく変わります。

高３夏休みの学習効率は、そのまま合否に直結すると言っても過言ではありません。高３はそのことを理解して危機感をもって取り組めているでしょうか。

 

夏休みにやるべきことは、とにかくアウトプットの量をこなしていくことです。

夏休みまでに固めた基礎を使って、たくさん問題数をこなしていく。

これにより、夏休みにしっかりと実力を伸ばし、９月以降の模試で結果を残すことにつながるわけです。

 

 

逆に、夏休みまで大して勉強量をこなせず、部活やら何やらでサボった子が「夏休みから頑張ろう！」などと考えるとどうなるか。

勉強していないのだから、当然基礎固めからやらざるを得ません。

基礎のほとんどは知識のインプットです。しかし、勉強時間をどれだけ取ろうが、インプットできる知識量を増やすことは難しいです。

なぜならインプット効率は「反復練習」にあるからです。

１年から３年の夏休みまでの約２年３ヶ月でコツコツ反復して積んできた知識と、たかだか１ヶ月半でインプットする知識。

どちらが長期記憶として保持できるでしょうか。

 

 

もちろんしっかりと学習時間を確保できればいいのですが、「夏休みから頑張る！」などと勉強を後回しにしてきた子が１日に１０時間も１１時間も勉強できるとは思えません。

 

 

せっかくの長期連休を基礎のインプットにしか使えないばかりか、そのインプット効率も悪い。

結果中途半端なインプットに終わり、アウトプットにほとんど時間を使えず、基礎も疎かなまま実力も付かないという最悪の状態で夏休みを終えるわけです。

 

 

この時点で共テまで４ヶ月半、私大入試まで５ヶ月、国公立入試まで半年を切っています。

９月以降でたくさん問題数をこなして実力を伸ばそうにも、ここから先で差をつけることは難しくなります。

 

 

９月以降学校もあり、平日の勉強時間が限られます。

９月以降の土日など勉強しかやらないのが普通ですし、模試もたくさんあるので、ここでも差をつけることは難しいでしょう。

長期連休は冬休みの１週間程度しかありません。

 

このように９月以降はアウトプット量をこなそうにも、周りと差をつけるだけの学習時間の確保も難しくなります。

 

９月以降の模試も夏休み前と変わらずＤ,E判定で、結果志望校変更せざるを得ないか、特攻して不合格になるかです。

 

これが夏休みを基礎固めを終えてしまった子、つまり夏休みまでサボった子が辿る未来です。

今、何の計画もなくダラダラやっている子。

学校の宿題しかせずあとはスマホをいじってばかりの子。

そもそも勉強すらしていない子。

「ここは受かるだろう」などと高をくくっている大学にことごとく落ち、周りの友達が合格して遊んでいる中で自分ひとりだけ３月ギリギリまで受験が続く。

こんなことになりたくなければ、危機感をもって今すぐ勉強を始めましょう。