定期テストに向けたテスト勉強は、早めの準備を心がけ、きちんと課題を進めていれば、テストが近づくにつれて本来楽になるものです。

 

テキストはやり始めの１周目が一番負荷が大きいです。

まだ知識を整理できていない。解き方も定着していない。考え方にも慣れていない。

このような状態から、１問１問解説を読み、理解できない所は質問しながら丁寧に理解を深めていくわけです。

 

 

負荷の大きい１周目に時間がかかるのは当然です。

 

 

では２周目はどうか。１周目でしっかりと理解できていれば、２周目はその理解の確認になります。

ゼロベースで解くわけではなく、一度は理解したことをアウトプットできるかどうかの確認なので、１周目ほどの負荷はありません。

とはいえ、１周目のインプットだけで完璧にアウトプットできるようにはなりません。

１周目で理解できていたとしても時間経過で記憶が薄れ、忘れて解けない問題も少なからず出てきます。

これらを再度２周目で復習するわけです。

 

 

３周目以降になると、できる問題も増えてくるので、できなかった問題をピンポイントで復習していく形になり、時間もかかりません。

理解が深まり、基礎が盤石になれば、学校の宿題だけでなく、いろいろなテキストで類題演習をこなしていき、問題への対応力を磨いていくフェーズになります。

基礎が固まっているので、たとえ初見で解けなくても、解説を読めば理解できる問題も多く、効率的に問題を回せるようになるわけです。

このように周回を重ねる中で負荷は確実に減っていくはずです。

 

 

しかし、なぜかテストが近づくにつれて負荷が強くなっている子が出てきます。

テスト範囲表は中学だと２週間前に配られるので、２週間前が一番負荷が大きく大変な時期のはず。にもかかわらず、なぜかテスト３日前に必死に課題に取り組んでいる子がいる。

皆さんはどうでしょうか。

私の感覚では、平均以下の層の子はほとんどは、なぜかテストが近づくにつれて勉強量が上がり、必死さがでてきています。（必死でやっているだけマシではありますが…）

 

 

理由は単純です。

まず、課題の１周目のスタートが遅いことです。

一番負荷が大きい１周目のスタートが遅ければ、テスト直前まで負荷の大きい勉強を続けることになります。

 

次に１周目の理解精度の低さです。

１周目で問題の解き方、考え方をしっかりと理解できなければ、２周目以降の負荷が下がりません。

分からないのに解説を理解しないまま進んでしまえば、その問題はやっていないことと同じです。

その状態で１周終わらせたとしても、ただ終わらせただけ。中身が理解できていなければ、この先ひたすら負荷の大きい１周目を繰り返すようなものです。

 

 

基本的に１周目のスタートが遅れれば、短期間に課題を終わらせるために理解精度も疎かになります。

まずは１周目のスタートを早めること。これがテストで得点できる実力をつける第一歩です。

どれだけ部活やクラブが忙しかろうが、自分の意識次第でどれだけでも早く取り組めるはずです。頑張りましょう。