高校２年生は中だるみの学年などとよく言われます。、勉強面においても、まだ先輩が受験勉強をしている中で、自分の受験について真剣に考えられている子はそれほど多くはないでしょう。

 

定期テストや模試の成績から目を背け、毎日の部活やクラブで精いっぱい。テスト前だけ詰め込んで何とかギリギリ追試を回避する、という子もいるのではないでしょうか。

 

そんな高校２年生が来年の夏休みにしっかりと実力を伸ばし志望校に合格するために今、知っておくべきことを２つほど紹介します。

 

 

まず１つ目は、夏休みに勉強を頑張って実力を伸ばせるのは、夏休みまでに基礎固めを終えられた子だけだということです。

 

夏休みに実力を伸ばすためには、夏休みまでに基礎をしっかりと固めていなければいけません。

夏休みまでに身につけた基礎を使い、夏休み中問題演習をたくさんこなし、インプットとアウトプットを繰り返す過程で実力が伸びていきます。

夏休みから基礎固めを始めていては、実力を伸ばすための演習に時間を使うことが出来ません。

このタイムロスは特に上位の大学を狙う子にとっては致命的な差になる可能性があります。

 

 

２つ目は、部活を引退したら勉強を頑張るという子の大半は、頑張るの基準が低い、と言うことです。

特に今部活を頑張っている子の中には、「来年部活を引退したら受験勉強を頑張る！ 」と漠然とでも考えている子がいると思います。

 

しかし、部活を理由に勉強時間を確保できていない子は、総じて勉強への負担に弱く、努力の基準が低くなりがちです。

高２の１月からの半年間、毎週土日６時間程度勉強していた子からすれば、夏休みにそれが８時間になるのはそれほど大きな差ではありません。

毎週８時間程度勉強していた子なら、１０時間も余裕でいけるでしょう。

しかし、土日部活で勉強を全然していない、あるいは１時間程度がMAXの子が、部活を引退した途端いきなり８時間も勉強できるでしょうか。

机に向かうくらいならできるかもしれませんが、集中して勉強できるかと言われればまあ無理でしょう。

 

私の経験上、開始１時間くらいでスマホが気になりだし、机に向かいながらスマホをいじり、時々気分によって勉強に戻り、またすぐスマホに手が伸び…の繰り返しになります。

机に向かっていた時間に対して得られた知識が少ないものの、本人は満足げにやった気でいる、という状態が４０日続くわけです。当然実力など伸びようがありません。

 

 

 

今の高校２年生には以上２つのことをしっかりと頭においてもらいたいと思います。

その上で、いまやるべきこと。

 

まずは、しっかりと定期テストごとに基礎を固めていくことです。

教科書レベルの問題ならすらすら解けるくらいまでは、定期テストごとに目指しましょう。

テスト前の短期詰込みでは知識は定着しません。テストが終わればすぐに垂れ流しになり、何も残らないまま夏休みを迎えることになるので注意しましょう。

 

その上で、限られた時間をしっかりと勉強時間として充て、夏休みに最低でも８時間は勉強時間に充てられる体力を今から付けていくことです。

久しぶりのオフだから勉強しない！なんて言っている子が受験生の夏休みに長時間勉強することなどできません。

 

大学受験は、高３でどれだけ頑張ったか、よりも、高３までにどれだけ準備できたかが合否を大きく分けます。

高校受験気分で、３年生から頑張る！部活引退してから頑張る！なんて考えている子は、その時点でもう遅れをとっていることに気づいてください。