皆さんは目の前の問題が解けなかったとき、答えが合わなかったとき、どのように行動するでしょうか。

答えを赤ペンで書くだけ、×をつけて終わり、などは論外ですが、意外と「解説を読んで理解する」と言う子が多いのではないでしょうか。

 

 

解説を読んで理解すること自体は大切ですが、問題はその後です。

実力が伸びない子の多くは、解説を読んで理解しただけで満足し、その問題を終わらせてしまいます。

 

 

「理解したんだから、その問題はもういいんじゃないの？」と思った子は注意が必要です。

解説を読んでその問題を理解することはゴールではありません。

その問題を解けるようにして、テストで応用できるようにすることがゴールです。

 

 

解説を読んで理解した状態と言うのは、インプット、つまり解き方などの知識を入れた状態です。

しかし知識を入れただけでは解けるようになりません。

皆さんも定期テストで経験はありませんか？

「この問題、絶対解いたはずなのに解き方が出てこない」という経験。

 

大切なのはアウトプット、つまり入れた知識を使って解く練習です。

問題を見て、「これはあの解き方だな」と頭の中の数ある引き出しから適切に知識を引き出す訓練が重要です。

 

 

解説を読んで理解した上で、もう一度何も見ずに１から解き直す。

解説を読んだ直後に解けたとしても、日にちをあけて再度解き直す。

暗記ものはチェックをつけておいて、その日の最後に再度確認する。

 

こういったアウトプットを行い、知識を引き出すことで、定期テストや入試で使える知識になります。

 

中学レベルの学習なら解くまでのステップが短いですし、暗記量も大してないので、まだ解説を読むだけでも解ける子はいるかもしれません。（それでも上位５％にいるかいないかでしょうが…）

 

しかし、高校の学習量、難易度では無理です。

しっかりと解き直しをし、復習を繰り返さなければ、定期テストで得点できず、基礎が身につかないまま３年生になるという最悪のレールの上を歩くことになります。

 

解説を読んで理解しただけで満足している子は伸びません。このことを意識し、間違えたあとの自分の行動を改善していきましょう。