豊田市ではコロナも少しずつ沈静化し、学校生活も元に戻ってきたようです。部活も再開し、この半年まともに活動できなかったうっぷんを晴らすかのように、活動に邁進している子も多いのではないでしょうか。

中学でも高校でも２年生というのは一番中弛みしやすい学年です。高校生活にも慣れ、受験に向けた意識もそこまで高くない状況では、勉強への意識が高まらないのも無理はないのかもしれません。

しかし受験勉強には、明確なスタートがありません。中高一貫校の子であればすでに高校３年分の学習を終え、共通テスト対策に入るくらいだと聞きますし、志望校が明確に決まっている子なら、そのゴールに向けて走り出している子も少なくないでしょう。

受験もマラソンも、早く走り出したものが有利に決まっています。現時点の模試で万が一偏差値が４０を切っているような教科があるなら、年内に最低でも４５までは持っていきたいところですし、明らかな弱点が分かっているならすぐに克服に向けて動き出すべきです。そうやって早い段階から行動できた子が、１年後の今ごろにはすでにボーダーを超え、ある程度心にゆとりのある状態で受験勉強に集中できると思います。

逆に動き出しが遅ければ、その分だけダッシュしなければなりません。しかし、そのダッシュに耐えうるだけの受験生の器はできていないでしょう。昨日まで１日１時間程度しか勉強していなかった子が、明日から平日５時間休日１０時間勉強することなんて不可能です。

当たり前ですが、自分が力不足だと思うなら早い段階で動き出さなければなりません。受験生の勉強への意識はがんに似ています。早い段階で悪いところを発見できれば完治できます。しかし発見が遅れたり、明らかな自覚症状があるのに放置していれば、手遅れになってしまうのです。そこからの治療には相当な苦痛を伴います。

そんな生きるか死ぬかの瀬戸際のような受験勉強をしなければならない状態まで放置しますか？今から始めて、じっくり着実に、心にゆとりを持って受験勉強に取り組めるようにしますか？皆さんはどちらを選ぶでしょうか。