今は１２月から公立高校受験対策、高２受験勉強スタートアップの準備、冬期講習の準備など塾として考えることが山積しています。生徒一人ひとりの志望校や現状のレベル、必要な内容など細かく考えているので、内容がまとまるまで少し時間はかかりそうです。

さて、当塾の方針でもありますが、勉強の実力を上げる３つの要素は「意識」「戦略」「習慣」だと考えています。塾としては戦略をしっかり考えますが、この戦略を最大限生かすためには、生徒が「意識」と「習慣」をどれほど持っているかが重要です。

皆さんのまわりに、夏休みくらいまで部活をやっていて勉強なんて二の次、自分よりも成績は下だったのに、短期間で一気に実力を伸ばした、なんて子はいませんか？もしくは、自分自身が一気に勉強して半年くらいで偏差値を１０以上伸ばした経験がある子もいると思います。

このように短期間で一気に実力を伸ばすことができる子には共通して、ある力が備わっています。

１つ目は「短期集中力」です。

１度勉強し始めたら、３時間程度は目線をテキストから外しません。寝たり、スマホを見たりなど一切せずに、まさに一心不乱に勉強に打ち込みます。その後トイレ休憩や時には仮眠を挟んでうまく睡眠をコントロールしながら、また同じことを繰り返します。中学生、高校生に限らず実力を伸ばす子は、この短期集中力が非常に優れています。

２つ目は「すぐに高集中状態に入ることができる力」です。

通常集中力が高まるまでにはある程度時間がかかります。皆さんにも経験があるかもしれませんが、勉強始めたばかりは周りの雑音などが気になってしまったり、注意力散漫で眠くなってしまったりしてしまいがちです。しかし、短期で実力を伸ばす子は、高集中の状態に入るまでの時間が非常に早いのです。やり始めたら、数分から十数分で脳を勉強に切り替えて、集中力の高い状態で勉強に打ち込むことができます。

３つ目は「習慣化の徹底」です。

１日の中での勉強時間を完全にルーティン化します。気分によってやるやらないを決めたり、勉強時間もその日その日で違う、といったことはしません。そこから多少ずれてしまったときもしっかり修正します。

これらの力は、一朝一夕で身に付くものではありません。今までの学習習慣や学習環境が生きてくるものです。ですから、例えば岡崎高校や豊田西高校の子には、どれだけ部活に力を入れていようと、引退後夏以降でも一気に実力をつけることができる子が多いのです。逆に、その習慣がない子が、どれだけ引退してから頑張る、夏休みから頑張る、と言ったところでその土壌ができていないのですから、伸び悩むのも当然です。

短期間で一気に実力を伸ばす子というのは、単に学習量を上げているからではありません。学習量を上げた上で、それを最高のパフォーマンスで取り組む習慣と意識が身に付いているのです。ネットや本でよく見る「◯ヶ月で偏差値△上げた！」とかそういったものは、その子が実は中学受験経験者であったりとか、元々は優秀な子だった、なんてことはよくある話です。

自分にそのような意識と習慣がないと感じている子は、今から少しずつ作り上げていきましょう。まずは１時間集中して勉強すると言う習慣を１ヶ月続けてみて下さい。それが普通になれば、あとは少しずつ長くしていくだけです。