ブログの記事募集から中学２年生の保護者様よりご相談いただきました。

－現在中学生だけを対象とする塾では、内申対策のための定期テスト対策、公立高校入試のための対策など比較的基礎的な問題が多く、高校で学ぶこととのギャップが大きいように感じています。ー

全く仰る通りです。中学で勉強ができた子でも、高校生になると途端に成績が深海に潜ってしまう子もたくさんいます。勉強への意識や取り組み方など中学を引きずって高校の勉強に当てはめようとしても決して対応できません。量をこなすような勉強がよい例です。中学までは難易度が高くないので、量をこなして定着させることが容易です。しかし高校は授業スピードや難易度が上がり、量も増えるので、それでは対応できません。

ー愛知県の公立高校入試において、内申、実力ともに余力のある子は、大学受験に向けて、今何をしておくべきかをお聞かせいただけますでしょうか。ー

きっと優秀なお子様なのだと思います。中学生の段階から大学受験に向けた取り組みを意識できるのは簡単なことではありません。

さて、相談者様のお子様は中学２年生ということで、私は、中学の英語・数学の予習を終わらせ、高校の学習に入ることをお薦めします。

中高一貫校の中学生は中２の段階で中学の範囲をすべて終えて、中３から高校生の学習に入っているところもたくさんあります。一昔前は、中高一貫校や塾に入っていなければ、自分で独学で予習することは、よほどの知的好奇心が無い限り難しかったと思います。しかし、今や学びはボーダーレス化しました。

授業が月々数千円で受け放題など、手軽に安価に授業を受けられる時代になったのです。学校の進度など関係なく、自分でどんどん学べる時代です。中２の間に中学生の範囲の予習を進めつつ、テスト２週前くらいからはテスト対策に集中し、終わればまた予習を進めていく。そして中３から高校生の予習も並行して進めていけば、大きくリードすることができるでしょう。当塾でも上位層の子ですが、現在中１ながらすでに中２の予習を進めている子もいます。

ただしこれをこなすには、本人の意思と周りのサポートがそれなりに必要になります。

そこまでの余裕が無ければ英語を進めていくだけでも、大学受験でかなりのプラスになります。英語なら文系理系問わずほぼ確実に必要になります。英単語はどれだけ早くやっても早すぎるということはありません。最低でも２０００語が必要と言われ、上位大なら５０００語程度の語彙が必要です。ただし英単語だけだとインプットにかたよるので、英単語と英語長文読解をセットで取り組むといいかと思います。英文法はスタディサプリなどでインプットしながら総合的に英語の学習を進めていきましょう。

英検を受験するという手もありますが、個人的には、準２級以降は高校の文法知識がない状態で勉強をしてもそれほどプラスにはならないと感じます。それならスタディサプリなどで高校文法の基礎を一通り学習した方が、長い目で見れば意味のある学習になるかと思います。

いずれにせよ、現状の学習に余裕があるのであれば、どんどん予習を進めていくのがベストです。学校のテストの進度に合わせて自分の学びを止めてしまうことは非常にもったいないことです。高校の学習を始めることで、いかに中学の内容が基本的なことなのかを知り、高校ギャップを埋めることもできます。どんなことでも早く始めた子が有利です。

ご相談ありがとうございました。ご相談は何度して頂いても構いません！引き続き当塾のブログをよろしくお願い致します。