０時間です。もちろん宿題ですから、やってこいと言われているわけですからやらなければならないのでしょう。小学校のときからずっとそうしてきたと思います。しかし受験勉強という点において、学校の宿題の意味はどれだけあるでしょうか。私はないと思っています。

この時期の受験生は、とにかく自分の志望する大学の問題に集中的に取り組んでいく必要があります。入試で１点でも多く点数を取るためには何を勉強すれば良いのか、今取り組んでいる勉強は入試のどの問題を解けるようにするためのものなのか、常に意識しながら勉強していかなければなりません。志望する大学の出題からかけ離れた勉強はすべて無意味な勉強で、この時期に決してやってはいけない勉強です。

１２月以降は共通テスト対策が中心となりますし、共通テストが終わってから私立大学なら２週間、国公立大学でも１ヶ月程度しかありません。そのような短期間で１から過去問を分析して、解いて復習して、類題演習まで取り組み、定着させることが果たしてできるでしょうか。よほど有能な子なら可能なのかもしれませんが少なくとも私は絶対に選択しません。国公立大を受ける子でも私大を受験する子は多いでしょうから、第一志望の大学の対策だけに時間を使うわけにはいかないはずです。本当に国公立大の過去問だけに集中できるようになるのは、私大受験終了後の２週間程度でしょうか。つまり、腰を落ち着けて過去問にじっくり取り組めるのはこの先、１０月、１１月しかないわけです。

そんな貴重な２ヶ月において、学校の宿題に１時間も２時間もかけてしまうことがどれほどの損失か、言うまでもありません。学校の宿題はクラス全員共通で渡されるものです。クラス全員が同じ大学学部を受験するなら、それに即した宿題が出るのかもしれませんが、そんなクラスないですよね。１人ひとり受ける大学は違うのにやる勉強が同じ、なんて時点で勉強効率が高いわけがないのです。自分の受験に効果のない学校の宿題は０時間に近づけるようにこなしましょう。