周りに部活でも勉強でも結果を残している子はいませんか？あれだけ遅くまで練習して、しかも勉強もできるなんて何か才能があるに違いない！何て思うかもしれません。しかし、私が今まで見てきた文武両道できる子は、何か特別なことをしているわけではありませんでした。

単純ですが、文武両道ができるの子は多くは、圧倒的に時間の使い方が上手です。

例えば、部活をやっていない子が１７時に家に帰って３時間勉強するとしたら、１７時から２３時までの６時間のうち、半分を勉強に使えばよいということになります。余裕があるように感じますよね。１７時から１９時まで寝て、１時間テレビ見てから３時間勉強し、その後風呂に入って準備して寝る、みたいな生活でいいわけです。

一方、部活を１９時までやっている子が、２０時に帰って３時間勉強しようと思えば、帰ってすぐに勉強しても２３時です。食事や風呂の時間を考慮してもかなり厳しい生活になります。

しかし、前者も後者も与えられている課題は同じです。もし皆さんが後者ならどのようにして勉強時間を確保しようと思いますか。

文武両道できる子は、「どのようにして勉強時間を確保するか」を、しっかり考えられる子です。また、限られた時間でどのように課題をこなしていくか、といった勉強効率も意識するようになります。時間が限られている分、勉強に対する意識が自然と醸成されていくわけです。

すると、宿題は学校で終わらせる、授業中の空いた時間やスキマ時間に終わらせる、朝３０分早く起きてやる、学校に早めに行ってやる、など、時間を確保した上で有効に活用しようと考えるはずです。

このように考えながら勉強する習慣がついている子は、たとえ部活が忙しくても勉強の質を落とさず、むしろ短時間でも深く勉強して効率を上げることで結果を残すことができるわけです。

逆に時間に余裕がある子は、どれだけ時間を無駄にしてもある程度の勉強時間は確保できてしまうわけです。先ほどの生活ならまだ良い方で、帰ってスマホやらテレビやらで時間をつぶし、自分の気分が乗った時だけ机に向かってスマホ片手にダラダラやって、やりたくなくなったら風呂入って寝る、みたいな生活を送っている子も少なくないのではないでしょうか。

毎日遅くまで部活をやっているのに何であの子は勉強できるの？と疑問に思う前に、なぜ自分はあの子より勉強できないのかを自分の生活を振り返って考えてみてください。たくさん時間がある分だけ成績が上がるのであれば、部活を引退した３年や浪人生は皆成績を伸ばすはずです。そうでないということは、単に時間だけではないのです。時間がないからこそ、しっかり考えて時間を確保し、効率を求める意識が生まれ、成績につながっていくわけです。