当塾では塾生限定で冬期講習を実施します。当塾の冬期講習の目的は、今までの復習に取り組む中で忘れてしまったところを思い出し再度定着させること、そして、今までサボって定着できなかった部分を再度復習して理解することです。そのためには一通り復習することが必要ですが、冬休みは２週間程度しかありません。中１ならまだしも中２で網羅的に復習するには少し時間が足りないと思います。

そこで私は、「定期テストの解き直し」をお薦めします。中１の最初から中２の冬まで計７回の定期テストが実施されています。直前のテストは記憶も新しいと思うので、計６回で復習するとしましょう。国語を除けば、２４回分のテストです。これを１４日で解き直すなら、１日２回分でお釣りが来ます。

この学習の良いところは、すでに一度解いているということです。解き直す段階で２周目になるので、ゼロから新しいテキストをやるより復習効率が高いといえます。また基礎と応用が分かれているので、生徒のレベルによって取り組みやすいという利点もあります。定期テストは、その単元で最も重要な問題を集めた良質な無料の問題集です。これを使わない手はないですね。

ちなみに高学力層の子は、基礎がある程度出来上がっていると思うので、応用演習を中心に実力を高めていければと思います。書店には、高学力層むけのテキストがあるので、なるべく薄くて解説が充実したものを選ぶとよいでしょう。

定期テスト復習は平均層もしくはそれ以下の子向けの効率的かつ効果的な学習だと思います。ただ、これだけ言っておいて難ですが、当塾の冬期講習では使いません。塾としては、より苦手の克服にフォーカスして取り組みます。塾以外での自習で何をすれば良いか分からない子には生徒のレベルにもよりますが、テストの解き直しを提案するかもしれません。

冬休みは夏休みと比べて短い分、より目的意識のある効率的な学習が必要です。たくさんテキストを買って、１周しかできずに終わるより、このような定期テストを用いた復習で効率的に勉強していくのも手だと思います。