勉強において「質」というのは非常に重要です。私も質にこだわって管理・指導しています。テスト直前に量をこなして結果を残しても、それは短期記憶で、質が伴っていないので定着せず、結果受験をクリアできるだけの実力は身に付かない、と考えています。

しかし、一方で、量をこなせないのに質だけ求めても効果は上がらない、とも思っています。テスト直前だとしても、一気に９時間、１０時間勉強できるだけの根性や集中力、瞬発的なパワーは、上手く磨けば受験において大きな武器になります。

短期間でも量をこなして、長時間勉強できるだけの集中力がある子は、受験生として結果を残せるだけの素質は十分あると思います。逆に、質にこだわった勉強をしていても、集中力が続かなかったり、計画をすぐに変えてしまうような根性では、効果は上がりません。

質の高い勉強には、量をこなせるだけの集中力や忍耐力が必要だということです。

まずは量をしっかりこなせるようにすることから始めましょう。質を求めて、ネットでよい参考書や勉強法を検索するのもいいですが、それ以前に自分という器を見直すべきです。

平日３時間程度スマホなどをしっかり管理した上で、集中して取り組めていますか？通知が来るたびスマホを確認したり、１問やるごとに意識が勉強から離れたりしていませんか？すぐに計画を変えたり、疲れていることを理由に後回しにしていませんか？

まずは量をこなせるようにすれば、そこからより効率的な勉強をできるようにしようと考えるようになり、結果質も上がっていきます。「量より質ですが、質のためにまずは量」をこなせるように自分を見つめ直してみましょう。