私立大学受験の合格発表も続々と始まり、当塾も嬉しい合格の知らせをたくさんもらっています。生徒の進学先については、最新版をトップページに掲載していきます。

さて、今年の受験が終わるということは新たな受験生が生まれるということです。長年受験生を見てきましたが、実力を伸ばせず、その時点での相応校、もしくはレベルを下げて受験せざるを得ない子もいれば、しっかり実力を伸ばして、今のレベルよりも高い偏差値の大学に進学できる子もいます。

受験勉強において私が特に重要視しているのは、この１月から６月の基礎固め・習慣化期間です。この期間における取り組みがそのまま実力の土台になります。この半年の様子を見ていると、実力を伸ばして高い目標をクリアできる子に共通していることがあります。

①とにかく勉強時間を確保する。

まずはこれにつきます。学校もありいろいろとやることの多い平日にどれだけ受験のための勉強に時間を費やせるかです。学校の宿題で１日が終わってしまう。家ではダラダラしてついつい後回しにしてしまう。１～６月でこんな状態では到底伸びません。みんなが休んでいるときに休み、走っているときに走っていては差は生まれません。実力を伸ばした子は毎日のように塾に来て２，３時間しっかり受験勉強の時間を確保していました。

②気になることは自ら相談する。

カリキュラムで気になることがあった、テキストが１周終了した、期限が来たけどまだ終わっていない、などこちらから確認する前に自分から報告してくれました。塾に通っていない子でも、受験に関して分からないことや勉強の進め方で不安なことなど、積極的に先生に相談するようにしましょう。受け身では何も解決しません。

③勉強における疑問点はしっかり解決する。

基礎固めの期間で疑問点を放置すれば土台が固まらず、夏以降どれだけ問題を解いても実力は伸びていきません。実力を伸ばす子は「なんとなく」を嫌います。自分で説明できるくらいまで理解を深めて初めて、受験で通用する基礎になるのです。

④スマホを見たことがない。

これは私の主観かもしれませんが、私が見てきた、高い目標に合格した生徒の多くが、１年間一度もその子のスマホを見たことがありませんでした。勉強中のスマホの管理は受験生にとっては死活問題です。ダラダラ見ることのないように徹底して管理しましょう。

⑤模試の結果はすぐに提出。

模試の結果は今の自分の立ち位置や弱点を示す、受験勉強において欠かせないツールです。当塾は模試のデータは提出必須なのですが、実力が伸びる子はもらったら何も言わずともすぐに持ってきてくれました。ファイルの中で眠っていたり、塾に通っているのに提出しなかったり、というのは、模試の重要性を理解できていないということです。模試をうまく活用できなければ長丁場の受験勉強で実力は伸ばせません。

偏差値を伸ばして、高い目標の大学に合格することは、思っている何倍も難しいものです。普通に努力すれば今の実力相応の大学には進学できます。しかし今の実力以上の大学に進学したいなら、当然普通の努力では不可能です。周りのライバルと差が付けられるように、今からしっかり取り組んでいきましょう。