通学の電車の中や、授業と授業の間の時間、お風呂に入っている時間、など、机に向かっていなくても勉強することはできます。このスキマ時間というのは、上位大学を目指す子ほど、重要な考え方になります。

上位大学を目指そうとする子であれば現時点である程度勉強の習慣は身に付いているものと思います。勉強の習慣が身に付いているということは、自分の可処分時間はほぼ勉強時間に充てるくらいのことは多くの子がやれているはずです。高校の始業・終業時間はそこまで変わらないのですから、よほど忙しい部活や習い事をやっていない限り、勉強に充てられる時間もほぼ同じのはずです。

すると、普通に机に向かう勉強時間ではほとんど差がつかないということになります。１７時に家に帰って２４時就寝の生活の場合、この７時間のうち多くの子が８～９割つまり５～６時間は勉強に使うはずです。単純な勉強時間では大きな差がつかないということになります。

しかしこれはあくまで、机に向かって勉強をする時間についてです。

食事の時間や風呂・トイレの時間、通学の時間や寝る前、学校を出る前のちょっとした時間、学校の授業と授業の間の時間など、生活の中には勉強に充てられる時間がたくさん眠っていることがわかります。上位大学を狙う子で差がつくところは、まさにこのスキマ時間での取り組みです。

１日の中のスキマ時間を集めればおそらく１時間にはなるでしょう。人によっては２時間近くになるかもしれません。このスキマ時間にうまくインプット系の学習を組み込むことで、効率的に勉強することができるようになります。

机に向かうだけが勉強ではありません。机に向かっていない時間はすべて休憩でもありません。生活の中にどれだけ勉強を組み入れることができるかが、特に上位大学を目指し多くの優秀なライバルに勝つためには必要なことです。塾に通って勉強しているだけで安心していると足元をすくわれるかもしれません。