新学期に突入しました。私が客観的に見ていて、中学２年生というのは中高６年間で最も中だるみする学年です。学校でもよく言われていると思います。中学生高校生に限らず２年生において重要なのは来年の受験勉強の下準備をすることです。しかしほとんどの子が受験を経験していない中学２年生は、その意識はほぼないと言っても過言ではありません。

１年かけて学校生活にも慣れてきました。友達もできて遊びに行ったりする機会も増えてきたでしょう。４月からは後輩も入ってきて心理的な余裕も生まれます。

明らかに気持ちが緩む２年生において、中１でサボった分を挽回するのはそれなりの負担に耐える覚悟が必要です。ただ「テスト勉強を去年より頑張る！」と意気込んだところで大きな壁がたちはだかります。

特に数英は２年生の学習の全ての下地が１年生の内容です。be動詞と一般動詞が明確に区別できていないのに、その他の文法がしっかり理解できるわけがありません。比例や反比例が理解できていないのに、一次関数が根本的に理解できるわけがありません。方程式もままならない子が連立して解けるようになるでしょうか。

さらに夏以降は３年生が部活を引退し、２年生中心のチームになります。部活をやっている子はそちらに意識が集中し、１年の借金を返そうという勉強への意識はいつの間にかどこかへ消えてしまいます。

受験に向けた下準備をする、なんて意識は、受験を経験したことがない多くの中学生がもつにはハードルが高いはずです。結局、昨年と同じ生活、同じ学習を繰り返し、借金が膨れた状態で来年の受験勉強に突入することになってしまいます。

中２で挽回したいなら、生活スタイルを変えて勉強時間を確保するという意識が必要不可欠です。緩んだ気持ちをしっかりと引き締めて取り組めるような環境が重要です。ただ何となく勉強し、何となく塾に行って教えてもらって家ではスマホ、ゲーム三昧、なんて状態では実力がつかないどころは気の緩みに拍車がかかるだけです。

家での学習を習慣化し、テストに向けて長期的にコツコツ取り組む学習を身につけることが当塾の指導方針です。もし新二年生が完全に気が緩んでしまいそうな子は早めにご相談いただければと思います。