中学生の最初の面談で、私は塾以外での学習の重要性についての話をします。塾に通うだけで成績が上がると思っている子や、塾に行っている時間勉強を頑張れば成績が上がると思っている子たちに、現実の話をします。家（塾以外）における取り組みと成績向上は完全に相関関係があるからです。

冷静に考えれば当たり前のことです。週２時間程度塾に行って勉強して成績が上がるなら誰も苦労しません。塾に通って成績を上げている子は家でもしっかり勉強しています。そしてそのことを塾は言いません。「この塾に入れば成績が上がるんだ！」と安易に考え入塾してしまうと、後々損することになりかねません。

・塾では頑張って勉強するが、家では学校の宿題以外ほとんど何もやらない。

・塾の宿題は塾に行く直前にやる。

・テスト週間に入ってから頑張り始める。

このように通塾していませんか？確かに中学レベルならからこれでも対応できるかもしれません。だからこそ、家での学習をそこまで重視しない塾もあるのだと思います。

しかし、そのような取り組みをしている子は、高校でほぼ確実に取り残されます。高校での学習は、ある期間ピンポイントで学習量を上げるだけでは対応できません。日々の『学習の習慣化』は高校生に必要不可欠なことです。中学で全くやってきていない子が高校生になっていきなりできるようになるものではありません。

厳しい話ですが、学歴は高校の学習が基礎となるわけです。中学でどれだけ成績が良くても高校で落ちれば元も子もありません。高校での学習に対応できる勉強の習慣を身につけるために、中学のうちから家での学習を徹底していくことが大切です。