「部活を引退したら頑張る」「夏休みになったら頑張る」高校受験では通用しても大学受験では通用しない言葉がこれです。それでも多くの高校生がこのように考えてしまっているのが現状です。高校受験レベルの難易度、出題範囲、求められる応用力であれば、夏休みから頑張って合格をつかんだ子も少なくないからかもしれません。

ただ残念ながら大学受験ではそうはいきません。難易度も高く出題範囲も広く、求められる応用力も高いことに加え、全国の高校３年生と浪人生がライバルです。特に愛知県内の大学は人気があるため、倍率も高いです。

それでも、部活を引退してから頑張る、夏休みになったら頑張る、という子で、実際結果を残せる子は、①その時点で基礎がある程度仕上がっているか②人並み以上の集中力や忍耐力が備わっているか、のいずれかです。

豊田西や岡崎、刈谷など偏差値の高い進学校に通っている子には、それくらいの時期から一気に勉強量を上げても実力を伸ばせる子が多いです。これは元々勉強できるから、ということではなく、進学校なら基礎固め程度ならどの子も一定水準までできていますし、勉強への負荷に耐えらえる集中力を持っている子が多いからです。

進学校に限らずとも、夏までに基礎固めができていて集中力も忍耐力もある学年上位クラスの子ならこれに当てはまるでしょう。

逆に基礎固めもできておらず集中力もなければ、部活を引退してどれほど時間に余裕ができようが、夏休みにどれだけ可処分時間が増えようが、効率的に勉強することは難しいです。ほとんど基礎固めに時間を使わなければならず、インプット中心の学習になる一方、集中力も不足しているので効率よく定着させることができないからです。

結果的に夏休みをほとんど基礎固めに使ってしまい、重要なアウトプット中心の学習に時間を費やせず、実力を伸ばしきれずにタイムアップになってしまいます。

この記事を書いているのが４月です。ここから本気で頑張ってあと３ヶ月で基礎固めができれば、夏休みにアウトプット中心の学習で実力を伸ばすことができるかもしれません。特に、自分が基礎固めが不十分で集中力もないと思うのなら、今からスタートしましょう。自分を見つめ直せば、夏からでも間に合うのかどうかはわかるのではないでしょうか。