新学期がスタートしました。新高校１年生はあらかじめ気持ちの準備をしていた子と、何となく中学気分で突入した子で早速意識の差、取り組みの差が生まれていると思います。当塾は中学から高校まで一貫して見ているのでよくわかるのですが、スタートでつまずく子には特徴的な悪習慣があります。

①宿題以外何もしない

学校の授業ペースの速さに翻弄され、宿題を終えるだけで１日の勉強が終了してしまう子がいます。学校は予習をしてこいと言うと思いますが、それを真面目に受け止め過ぎて、細かいところまで丁寧に調べ上げ、２時間も３時間も予習に時間を費やしてしまうのです。大切なのは予習以上にその日の復習です。

②部活で疲れて勉強は後回し

通学に時間がかかる子は、部活が終わって帰ってくるとへとへとになってしまいます。ついつい勉強を後回しにしてしまい、テスト前に焦ってやり始めることになります。

③勉強を習慣化していない

学校の時間割や部活の終了時間がある程度決まっている以上、家に帰る時間も決まっているはずです。それにもかかわらず、その時の気分で勉強したりしなかったりと、習慣化できていない子がいます。スマホやゲーム、ＳＮＳなど、自制できない子に顕著に見られます。

④疑問点を見て見ぬふり

学校の授業で分からない所が出てきても、質問したり調べたりせず、見て見ぬふりをしてスルーしてしまう子がいます。高校の学習で「まあいいか」はすべて借金となって後々皆さんを苦しめます。高校の授業レベルの基礎を「まあいいか」でスルーし、基礎が固まっていない状態で問題数をこなしても実力にはつながりません。グラグラの地盤にどれだけ頑丈な家を建てても全く意味がないのと同じです。

⑤理解しただけで、できると思いこむ

解説を読んだり学校の授業を聞いたりして理解しただけで、もうできると思ってしまう子がたくさんいます。これは高１に限らずですが、特に前年との学習量のギャップが大きい高校１年生は、この罠にはまりがちです。授業内容は必ず復習して、しっかりできるかどうかを確かめることが大切です。

現時点でいくつ当てはまるでしょうか。これらの悪習慣が身に付いてしまうと、確実に実力を下げることにつながります。環境が変わると習慣も変わりやすいです。このような習慣を身につけることのないように意識して過ごしていけるといいですね。