夏休みまであと１週間ほどとなりました。特に高３はいよいよ受験に向けて本気でスパートをかけていく時期になります。高３の夏休みの勉強の取り組みは、１、２年時と大きく異なります。このことをしっかり意識していかないと、実力を伸ばすことはできません。

高３受験生に最も意識してもらいたいことは、『夏休みの勉強はアウトプット中心で取り組む』ということです。

インプットとは、学校や塾、映像で授業を視聴したり、教科書や参考書を読むなどといった勉強です。一方で、インプットした知識を実際に使って問題を解いていく学習がアウトプットです。

実力はインプットのときに身につくわけではありません。インプットした知識を実際に使うアウトプット学習のときにはじめて知識が定着し、実力が身についていきます。

学校の夏期補習の解説を聞いただけでできる気になってしまう。

塾の授業で理解できただけでできる気になってしまう。

参考書や教科書を読んだだけでできる気になってしまう。

解説を読んだだけでできる気になってしまう。

こういう傾向がある子は要注意です。はっきり言います。自分で手を動かして解くこと以外でできるようになる手段はありません。

聞いただけ、読んだだけでできるようになるなら誰も苦労しません。理解できたからと言ってできるようになるなら誰も苦労しません。高３受験生は特にこのことを意識しておかなければなりません。

とにかく手を動かして問題を解きましょう。もちろん夏休みまでに基礎がある程度固まっていることが前提です。７月までに志望校合格水準の基礎が固まっていない子は、夏休みにインプットとアウトプットを同時に取り組むことになるので、大きな負担を覚悟しなければなりません。

大事なことなので何度も言います。読むだけ、聞くだけは絶対にNG。その後に必ず手を動かして問題を解く。単語なども赤シートなどで隠して問題を解く。このことを意識するだけでこの夏の学習効率は確実に上がります。