私の経験上ですが、勉強ができない小中学生の多くが、間違えることをダメなことだと思っているように感じます。間違えた時にそれを追求することなく、正解できるまで何度も同じように問題を解いて、何度も同じようなミスをして時間を浪費していくのです。

私は、特に間違えた時の生徒の行動を重点的に観察して指導しています。

例えば間違えたのに直しをせずに次の問題に進んでいる場合、間違えた問題の解説を求めます。質問しながら詰めていき、間違えたのにスルーすると面倒なことになると生徒に理解してもらいます。授業時間が過ぎていても全く構いません。時間を超えることより、理解してないまま帰ることの方がはるかに問題だと考えているからです。（送迎の保護者の方にはお待たせして申し訳ありませんが…）

ただ赤で答えを書いているだけの問題もしっかり詰めていきます。

数学では、間違えた問題で途中式を書いていなければすべて解き直しです。

間違えているのにマルをつけていれば、解いた問題すべて再確認してもらいます。

仮に正解していたとしても、解説を求めて本当に理解できているかを確認することもあります。（解答例を見て解いただけで理解はできていないというケースがあるからです。）

当塾において、正解は正義ではありません。正解したから褒められるとか不正解だから責められるとか全くありません。大切なのは、正解だろうが不正解だろうが、帰る段階でしっかり理解できているかどうかです。

塾で学び始めたばかりの子は、まずここでしっかり意識を切り替えます。間違えてもいい、初めから理解できなくてもいい、最終的に帰る段階ですべて理解できていればそれでいい。その意識を持つことで、次第に間違いを恥じなくなり、しっかり解決するために動けるようになると私は考えています。