夏休みに入り、特に高校３年生は勉強にすべて投じていかなければなりません。部活などで時間が限られているときは、残りの時間をすべて勉強に充てることは難しくありません。しかし、夏休みのようにいざフリーの時間がたくさんあると、どれだけ勉強すればいいのだろう、と感じてしまう子もいるのではないでしょうか。

まず、「どれだけ勉強すればいいのか？ 」という疑問を頂いていいのは、今の段階で第一志望の合格安全圏にいる子だけです。模試のＡ判定、ギリギリＢ判定くらいの子なら、できるだけ勉強せずに省エネで合格したいという気持ちもわかります。（もちろん、３，４時間程度しかやらなければおそらく抜かれますが）

それ以外の子は、そもそも合格圏内にいないわけです。合格圏内にいないのに、どれだけやればいいだろう、なんて考えること自体がナンセンスです。

合格圏内に入るということは、現時点で自分よりも成績が良い子たちを何十人、何百人と抜かしていかなければならないわけです。しかし、残念なことにこの時期の受験生が勉強しない、なんてことは到底あり得ません。つまり、みんな勉強している状況の中でそれ以上に勉強していかなければならない。

どれだけ勉強しても、十分なんてことは言えないはずです。

私は現役のときの模試は常にC判定でした。稀にB判定が出るか出ないかくらいの成績でした。その程度の成績の奴が合格するために勉強していた時間は最低８時間です。これでも最後の最後までB判定以上で安定することはありませんでした。

これはあくまで私の経験ですが、C判定でもまあ８時間くらいはやるものです。それ以下の子なら、それ以上やらなければ抜くことはできません。つまり、自由時間など考えず、与えられたすべての時間を勉強に使い、隙間時間も勉強に充て、ごはんや風呂など生活するのに最低限必要な時間以外はすべて勉強に充てるつもりでいなければ逆転はありません。

逆転合格がなかなか起こらないのは、この負担に耐えられる子が少ないからです。逆に言えば、それができれば逆転合格は十分可能だということです。

特に夏休みのように、フリーの時間が多い期間ほど差がつきます。９月以降学校が再開してからは、勉強時間に差をつけることは大してできません。差をつけるなら今しかありません。死ぬ気で頑張りましょう！