何か病院で病の宣告を受けたら、通常は、どのように治療するのか、とか、どのように生活を変えるか、とか、病気を治すために考えるものです。健康診断でひっかかったら、病院に行って検査をするものです。

それと同様に、模試の結果を受けたら、そこから何をどのように勉強するのか、どのような優先順位で勉強していくのか、どのように勉強習慣を変えるのか、など何か改善に向けて動き出さなければなりません。

動き方が分からなければ、学校の先生なり、塾なりに相談して、方向性を決めていけばいいだけです。自分なりに考えてテキストを購入して自学に取り組むのもよいでしょう。

絶対にダメなのは、模試の結果を受けて何もしない、何も変えない、ということです。「今はまだいいか」「部活が忙しいから、引退したら考える」などと言って、何も変えなければ偏差値をむしばむ病気は着実に皆さんの寿命を奪っていきます。

国公立大を考えている子が、全国偏差値４５以下であるとか、四年制大学に進学したいと言っている子が全国偏差が４０を切るとか、旧帝大を目指すと言っているのに全国偏差値が５０を切るとか、余命１，２年だと言われているようなものです。それを無視した先にあるのは不合格という現実だけです。

模試の結果を無視することは、行きたい大学を目指せない、全落ちといった受験の「死」を受け入れるのと同じことです。模試の結果をチラ見してファイルに入れて埋もれさせている子は、今一度向き合ってみてください。