学校の宿題もしっかりやっているし、テスト前も頑張って勉強しているつもりのに、なぜか成績が下がってしまう。このような状態は私からすればあるあるなのですが、「なんでそんなことに…？」という方もいらっしゃるかもしれません。

成績を上げるために必要なことは何でしょうか。「勉強することに決まってるじゃん！」という声が聞こえてきそうですが、実はそうではありません。勉強はあくまで手段であって、本当に必要なことは、知識を頭に定着させて、自由自在に使いこなせるようになることです。

知識を頭に入れるための手段が勉強なのです。別の言い方をすれば、勉強など、所詮知識を入れるための手段に過ぎません。

要するに、たとえ勉強していてもやり方が疎かならば、頭に知識を定着させることなど当然できないので、結果成績が下がるのは何も不思議なことではない、ということです。

知識が定着し、使えるようになって初めて、勉強がしっかりやれていると言えます。逆に言えば、頑張ってテキストを終わらせたり、夜遅くまで勉強したりしていても、知識が入っていなければそれは勉強したとは言えないのです。

勉強しているのに成績が下がっている、と思う子は一度、テキストで間違えた問題の解き直しをしてみてください。自信をもって、「１回解いて直しをしたんだから解けるに決まっているじゃん！」といえますか。ただ「テキストを終わらせただけ」になっていませんか。

解けるのは当然としてしっかり解説ができますか。友達に説明できるくらい理解できていますか。ただ何となく解き方を覚えただけになっていませんか。

ちゃんとした意識で正しく勉強できることがベースとして、そこから量をこなすことで初めて成績は上がっていきます。勉強しているのに成績が上がらない子は、本当の意味でしっかり勉強できているのか、その中身をしっかり見直すべきです。

ちゃんとした意識、正しく勉強することは意外と自分で改善するのは難しいので、ぜひご相談いただければと思います。