特に部活をやっている高校１、２年生ができる最もコスパのよい受験勉強は、ズバリ定期テスト勉強です。定期テストは①限られた範囲の内容を②反復して③狭く深く、学習することができます。このような学習は、非常に効果的である一方で、３年生になってからは中々手を付けることができません。

受験勉強では、３年間（中学も含めると６年間）で学習した内容を、復習しなければなりません。範囲が非常に広くなるため、１つのことを深く掘り下げようと思えば、その分他教科に使う時間が減ることになります。ただでさえ時間が限られる３年生が、１つの単元に何十時間も使うことは受験勉強としては非効率なのです。

一方定期テストの勉強なら、範囲が限られている分、１つの単元についての類題をたくさん解くことができます。さらに英単語、文法、古文単語、歴史地理など、限られた範囲を何度も反復することができます。

定期テスト勉強は何十時間もかけて、限られた範囲を何度も反復し勉強することで、長期記憶となる基礎知識を身につけることができるわけです。これが受験勉強に効いてきます。

そのように考えると、定期テストの勉強を疎かにすることや、山を張ること、理解できていないのに解き方だけそのまま暗記することなどがどれだけ無駄でもったいないことかよくわかると思います。赤点は回避できるかもしれませんが、合格からは確実に遠ざかっていきます。

高校生はテスト週間に入ります。定期テストでしっかり得点できるだけの基礎を身につけられればそれがそのまま受験勉強で活かせます。受験の際の自分に対する貯金を作るつもりで頑張りましょう。