あと１週間もすれば新学期が始まり、新高校３年生が受験生としての１年を迎えることになります。当塾では１月から受験対策の勉強をしており、高校３年生としてすでに接していますが、まだ受験生としての意識もない状態で４月を迎えている子も少なくないと思います。

その中には、「高校受験は何となく夏くらいから頑張って勉強してたら、成績も上がって合格できたから、大学受験も同じ感じでやっていれば何とかなる」などと考えている子もいるかもしれません。

それは大きな罠だということを説明したいと思います。

【倍率の違い】

高校受験は西三河や尾張と言った同一県内の地域の中で合格を争います。高校の数も多く中には定員割れする学校もあり、倍率も１倍～２倍の間にある学校がほとんどです。倍率１.５倍なら１００人合格に対して１５０人受験するということなので、３人に２人は合格できるということです。合格率は約６７％です。

一方で大学受験は、全国の高校生と浪人生がライバルになります。高校も普通の公立から、受験対策特化の私立、中高一貫校など、様々な高校生が同じ土俵で受験をします。そして倍率も私立なら４～５倍が普通です。名古屋大学のような、そもそも受験者が各校トップクラスの大学ですら、倍率は２～４倍になります。

そもそも戦う土俵が全く違うのです。高校受験が市内大会なら、大学受験は全国大会です。「市内大会で準優勝できたし、普通にこのまま練習してれば全国大会でも準優勝はいけるでしょ！」と言っている人がいたらどう思いますか？いやいや市内と全国はレベルが違うから！と思いませんか？受験勉強も同じです。

【学習範囲の違い】

はっきり言って高校受験の学習内容なら夏休みに１日１０時間みっちりやれば挽回することはそれほど難しいことではありません。（１０時間やる難しさはさておきですが…）

一方大学受験の範囲は、国公立なら５教科７科目すべて必要で、内容量も求められる知識の深さも比になりません。暗記量も膨大です。夏までサボって、夏休みから勉強量をこなしたところで挽回できません。大学受験において重要なのは高３の夏休みまでにどれだけ基礎固めができているか、なのです。つまり、今こそが受験勉強で重要な時期だということです。

４月になって、よし！高校３年生だからそろそろ受験勉強頑張るか！と思っている時点ですでに出遅れているということに気づかなければなりません。１月から始めた子はすでに３ヶ月受験勉強しています。４月に始めてもすでに３ヶ月のロス、部活引退してから、なんて言い出したら、猶予は２ヶ月程度しかありません。

部活引退して２ヶ月で全教科の基礎固めを完成？それは相当な負担であることは知っておくべきです。高校受験気分で大学受験は決して乗り越えられません。早速今から切り替えて受験勉強に取り組んでいきましょう。何をやれば良いかわからないという子は是非相談して下さい！高校３年生は３０日まで通塾コースの受付も可能です。